先日も、全校生徒21人という上野原の西原小学校に行ってきた。
山深い自然の中でクラス子どもたちの感性はとても豊かで、来る度にこちらが刺激を受ける。
今回は、病気の種ってどんな種だろう?、っと子どもたちに考えてもらって、
じゃあ、その病気の種を、自分がパップンピットだったらどんな風にして直すかな?、
っていう具合に、子どもたちに病気の種を絵に描いてもらい、その病気の直し方も考えてもらった。
パップンピットは、私の絵本の中の主人公で、
病気や心の淋しい種を直すお医者さんのような仕事もしている、森の精霊だ。
子どもたちが考えた病気の種の病名をみると、
「ふてくされ病、はずかしがりや病、めんどくさがりや病、食べ物食べない病、
夜おそい病、冷たい病、にらみつけ病、われわれ病、ぐれちゃった病・・・」
など、子ども達の心をそのまま伝えているような、病気の種が現れた。
その治し方も、
「側でじっと見守っていてあげる。声をかけてあげる。
種と相談してどうしたいか聞く。笑わせてあげる。
歌や踊りを踊って楽しい気持ちにさせる・・・」
など、その子どもが心に抱えている病を、自分が大人にあるいは友人に、
どうしてほしいのかを、あまりに素直に描いていて、ハットさせられた。
子どもたちも、自分も友だちにとっての、動物や植物にとっての、
パップンピットになりたい、先生の一人も、自分も子どもたちにとっての
パップンピットになりたいと言ってくれた。
子ども達の心の中の、いい気持ちの種の部分を、見つけないのはモッタイナイな!
それを引き出してあげたいと思った。