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<以下、本文>
箭:それでは、KIKIさんの身近にある「もったいない」。
K:建築ですね。この場所も「もったいない」ですよね。
箭:そうですよ。あそこの壁の絵とかヒドいもんじゃないですか。
K:あれは箭内さんが描いたんですか?
箭:違いますよ(笑)。ここは閉店したお店の内装をそのまま使っているんです。次のお店が入るまで1カ月開いていて、それを「もったいない」と思ったパルコの人が「ここでバーとかやりませんか」と言ってきた。それがタダならいいんですけど、タダじゃないんですよ。
(場内笑)。
箭:家賃取りやがってパルコみたいな。
K:パルコにとっては「もったいない」と思ったんじゃないですか。
箭:そう。パルコの「もったいない」をお手伝いしたというか。
K:例えば、お金や労力が発生しても、この場と時間があるのはいいことですよね。
箭:そう。なんかいいことしたような気になりますよね。タダだし。でも、そういうことが本当に面白い。そうそう、さっきも話してたんですけど、きのう斉藤和義さんがゲストだったんです。それで俺ともう一人と夜中まで歌を歌ってて。数人ぐらいしかお客さんが残ってなかったんだけど「斉藤和義のファン手を上げて」と言ったら、3人ぐらいしかいなかった。ほかの人にとって斉藤和義のことは全然興味がない。そのもったいなさは面白いなと思って。
K:すごい贅沢なことですよね。
箭:贅沢、贅沢。
K:「もったいない」か…。
箭:あとはKIKIさんの活動と言えば、NHK教育テレビの「地球データマップ」。これはどういう番組ですか?
K:これは地球上の環境問題と社会問題をまとめたもので、中高生向けの教育番組。けっこう内容が濃くて大人にも見てもらいたいなと思います。
箭:日曜日の夜中?
K:そう、今年の春から、日曜日の午前0時15分からやっています。私はナビゲーターをしているんですけど、番組を続けているうちにいろいろ知るようになってそこから変わってきましたね。この番組は深刻に作っていて、問題を解決する糸口は提示しないんです。見た人たちが、自分だったら何ができるかを考えてほしいと思って。
箭:ふーん。
K:解決策が出てこないんで、撮影の最中はすごく暗くなってしまうんです。
箭:そうなんだ。
K:いろんな問題が自分の身近で起こっている、ということを知って驚きましたね。
箭:地球データーマップね…。
K:そうなんです。お子さんがいらっしゃる方とか、ぜひ見てほしいです。あとこの番組は大人にも見てほしいです。
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この続きはまた次回・・・。