音を出さないかっこよさ/文:char

音楽について最近感じているのは、音を出さないかっこよさが分かってきたってこと。

若い頃はとにかくエネルギーの高い方向に目線が行くから、こいつの早弾きはすげえとか、この音の厚みがいいとか、すぐ目につくようなところばかり見ている。
それがだんだん年齢を重ねてくると、例えば誰かのギターソロを聴いていて「どうしてここの音を弾かないんだろう」と感じたときに、それが「ははあん、なるほど」って合点がいくことがある。

「間」というか、あえて音を出さないかっこよさというのかな。
そういうことを思うのは自分が日本人だからということも関係してるんだと思うよ。

西洋音楽っていうのは基本的に拍子があって、演奏者同士でカウントを取りながら「せーの」って始まるんだけど、日本の雅楽は何もないところから「・・・ん、ふわー」っと始まって「ふわー、ん・・・」と終わる。「無」という原点から出でて、また帰るという感じだよね。

そういう「音がない」っていうことを、我々日本人は敏感に感じてるんじゃないかな。サウンド・オブ・サイレンスというかね。

音楽の中にもそういう日本の日本たる文化があるんだから、もっと学校でも子どもたちに教えてあげればいいのにね。ビバルディだベートーヴェンだって、自分たちとまるで違う習慣の国のことを教えるのもいいけどさ。
 
もったいない・・・
っと、なんとなくオチがついたかな。
   by mottainai-lab | 2008-07-29 15:15 | char | Comments(17)
Commented by のりまきのりぴー at 2008-07-29 22:10 x
音を出さないかっこよさ!
う~ん、すばらしい
日本の文化の中には、古くから引き算の美学みたいなものがありますね。
私はかなり長い間茶道をやっていますが、これはまさにそれです。

そうそう先日その茶道で一緒の方が、ドイツから帰ってきてお話してくれましたが、向こうの絵画って白い空間がないって!
それにくらべてお茶席にかけられた掛け軸の空間のなんと美しいこと、そして気持ちがほっとするのは日本人だからですかねって

このブログのコメント、字数が多すぎるとダメだから、必要なこと・伝えたいことを書いて、なおかつ私もオチをつけたい(笑)のでここでもいつも引き算です
こんなオチはありですか?charさん
Commented by digikuro at 2008-07-29 23:07
音の無い状態こそ、実は一番
音が聴こえてくる瞬間なのかもしれませんね。
音が溢れているパチンコ屋なんか
まったく音が聴こえてきませんもの。

自分は写真をやっているんですが、
やはり、そういう何も写っていない空間っていうのを
大事にしたいなと思っています。

何事もタメがないと開放もないっていうか…
呼吸は吐かないと吸えませんし。
「間」って結構全てに通じるキーポイントかも。
Commented by 金太郎 at 2008-07-30 00:24 x
「タメ」の感覚。若い頃はありませんでした。
ワビ・サビの世界は無縁でしたし
そんな余裕はありませんでした。
最近は相手の話をちゃんと聞く様に心がけてます。
言いたいことが先走らない様にと。
すると聞こえることがあるんです。
本音の向こう側が。この感覚って
アルバム1枚を曲順どおりに聞いて
そこに秘められたメッセージに気づいた時に
何とも言えない満足感が。
大人になった証拠かなぁ?まだまだ
イケイケのトガッタギターも好きですけど。

Commented by Sakamoto at 2008-07-30 07:56 x
仕事で、他人と会話する上で、45歳の私が感じるところも同じですねえ。
けして、言葉の駆け引きだけじゃなく、自分が持っているものを上手く表現するのに『無』を利用したりします。
無しが0か?無しが1かはわかりませんが、アナログな話の究極でしょうねえ。
『虚無・虚空』なんて、坊主の話だと思っていました。
最近、夏の暑いころに、三千院や、延暦寺に行って、影の涼しいところで座っていると、何かと会話できる感じもします。

Guiterは元気が良い音のほうが好きです。

Commented by ぺ・矛盾 at 2008-07-30 09:16 x
ある程度年齢を重ねないとわからないことが多々ありますね。
しかし残念なことに年齢を重ねてもまったく何も感じないまま終わってしまう人達も大勢いるんですね。
せっかくなにかのはずみでこの世に居るのだから何かを感じないともったいないですよね。
Commented at 2008-07-30 10:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by MO at 2008-07-30 12:10 x
charさんも文末におっしゃってますが、教育の現場にも「無」を感じ、自分で考え想像・創造するprogramが子どもたちにもっと増えればいいなと思います。
音楽もデザインも、余白が大事ですねえ。

Commented by Sho at 2008-07-30 12:41 x
Charさんそれは、書道ですよ…
西洋の偶数に対し、日本の奇数…シンメトリックより崩れた中に美しさを感じる、余白や余韻(無)。
子供の頃習った習字も、下手は下手なりに「なんかごっつうエエ雰囲気やん」崩れた中にあるバランスが美しいと感じさせるのでしょうか。子供の頃から自然と身についた「日本人の感性」を、もっと認識し仕事にも活かそうと思います。「威圧する広告」より「和(やわらぐ)」広告づくりをテーマに…筆文字なんかバンバン使って、それからCharの写真もバンバン貼って…(そんな広告主いてないかなぁ〜)。
「無」を無と思わない感性を持つ「日本人Char」…和洋折衷もいいけど、これがメイドインジャパンというギターを一度聞いてみたいと、今回の「音を出さないかっこよさ」を読んでふと思ったのですが…「あの〜モシモシ? 藤山…」あっ!ゴメン 間違えた、それがもしできれば、きっと世界は黙ってないと思うけどなぁ…。
こんな「オチ」出ましけど…(分かる人だけ分かればええでぇ!)
Commented by ニャロメ at 2008-07-30 15:54 x
Charさん、こんにちわ。

暑中お見舞い申し上げます。

イヤァ~、最近めっきりと夏らしくなって来て暑いですね~。
音の間ですとか弾かない事によって、その楽曲が活きて来る事にこの年になってようやく気づきはじめました。(汗)
そうですね~、私も中高生の頃は、とにかくアクロバット的なギタープレイばかりに没頭していました。
禅の世界で言う所の(色即是空)とでも言いましょうか、あるけど無い、無いけどあると言う感覚だと思います。
穴と言う物は何も無いから穴と言う存在価値があって、だけれども何も無いから穴なんですよね。
Charさん、今年もベンチャーズを見に行って来ました。(^O^)
彼らはヤッパリ凄いですね~。

それではCharさん、暑い日がまだまだ続きますが、どうかお身体の健康に留意なさって音楽活動頑張ってくださいね。

それでは、また遊びに来ます。
Commented by ゆかりkun♪ at 2008-07-31 00:36 x
書中、焼酎、しょっちゅうお見舞い申し上げます♪(ちょっと夏ボケ)

あ!そういや、指揮者の小澤征爾さん!な~んか演歌っぽいなぁって思っとったやけどね~あっそうか!間の取り方が日本やったんですね~♪な~るへそ~♪それが外国で賞賛ちゅう~か認められてるんでしょうね~♪ほんまほんまいっぺん聴いてみてくださいって♪嘘ちゃいますって♪
うふふ・・やっぱし年は取るもんでっせ♪しかしセミさん!めっちゃめちゃうるさい!あいつら、朝からホンマに元気やなぁ~間~考え!間!・・と説教したい今日この頃。
Commented by waka at 2008-07-31 01:09 x
Charさんにお渡しした、『DANNA旦那を育てるストール』
は、大島紬染色家とコラボして作った商品ですが、
この仕事を始めてから、日本の伝統を勉強し始め、
日本人なのに、日本の伝統文化、知らないことが
多いとつくづく感じています。

そして、日本の文化って「愛の基本」って感じがします。

そして、一個前のCharさんのブログにあった、MOTTAINAI soundの
中にある池尻公園近くのギャラリーで、来年、日本の染色をモチーフに個展をすることになりました。

『愛することだけしようよ!」と言って、昔、Charさんに
抱きしめられた、ベネッツと言うバンドのヴォーカルのZONO
と、ジョイントで、個展の初日、ライブをします。

愛することだけ、しつづけま〜す。
Commented by みゆき at 2008-07-31 06:33 x
この“無”を感じる・表現すると言うのは、日本人の持つDNAなんでしょうね。
日本はどんどん西洋化、いや発展・発達され、それが良い事でもあるけれど、日本人の持つ感性はしっかり後世にも残して欲しいと思います。
しかし、娘を見ていると・・・・・・心配です(~_~;)
日本人のDNAはどこに?!って感じでしまいます。
Commented by ニャロメ at 2008-08-02 15:37 x
こんにちわ、Charさん。
連投で誠に申し訳ありません。
私がお世話になっている音楽ブログの方に教えて頂きました、ユーチューブの動画で凄腕のギタリストで韓国の女の子です。
まるで鈴木茂 名人のプレイみたいです。(笑)
この女の子はレスポール系のギターを使用した動画もありますが、こちらのプレイも脅威です。(笑)
URLに載せて於きましたので、宜しかったらお楽しみ下さい。
ギター弾くのが嫌になりました。(笑)
Commented by 竹中美月 at 2008-08-03 15:31 x
>「無」という原点から出でて、また帰るという感じだよね。

色即是空、空即是色の境地ですよね。(って、ニャロメさんも書いてますね^^;)

「無い」ということは、実は全ての「在る」を内包していますよね。
「在る」と「無い」の二元論では語りきれないけれどo(・_・= ・_・)o

無いものって普段意識できないけど、無いものこそ実はそこに在るんですよね。
ってこんがらがってきました(((。o゜))))((((゜o)))
家の前にお花畑があって、花の香りがずっとしていたなら、それに気付かない・・・みたいな感じかな。

「無」を意識しながら(無意識しながら?)音創りをしている
これからのCharさんの曲がますます楽しみです!!(≧∇≦;)/
Commented by coo from 和楽 at 2008-08-04 11:43 x
 小学校などで邦楽、邦楽器に馴染む機会がない、これは本当にもったいないですね。日本人なのにほとんど和食を食べたことがない、そんな感じですよね。実際は和食も洋食も中華もアジア料理も美味しいわけです。10代のころは気づきませんでしたがだいぶ大人になってからcharさんのギター(JLC)を改めて聴いて、すごく書道みたいだなと感じたことがあります。アメリカやイギリスのギタリストの音が活字またはボールペンやマジックで書いたような音だとすると、charさんの場合それぞれのフレーズの最後が筆で止めたり、抜いたり、すごく表情豊かで日本的なんですよね。主観ですが。(まさにFREE SPIRITのジャケットのイメージなんです!!)
 今僕が一緒にやっている篠笛の音のイメージともだぶるところがあります。
 そんな日本的で素晴らしいcharさんの音をもっともっと海外の人へ聴かせないともったいないなと。笑
(オチです)
Commented by mimi at 2008-08-09 15:56 x
老子の、静かさは騒がしさの君主である、というのを思い出します。
静かさや 岩に染み入る 蝉の声
静かさがあるから、蝉の声の騒々しさが強調される?
東洋思想、日本情緒に根ざしたロック?なんちゃって・・・
私ごときには良く分かりませんが。
私は、take a sip from the vineを聞くと、中国の漢詩の世界
のようなものを感じます。
Charさんの曲は、ギターはもちろん第一に好きですが、詩に俗っぽ
さを感じないのですごく好きなのです。
だから、時代に左右されずに、鮮度が落ちないような感じがします。
40周年はほっといてくれ、なんておっしゃっていましたが、いつまで
も期待しています。
Commented by navi at 2009-02-06 02:02 x
昔、ポンタさんが間の話をよくしてくれました。
休符の事を色々言うんだけど、その頃は「だってそこ音でて無いんでしょ、、、」とか思ってたし、何言ってんだろかこのオヤジは、と思ってました。
でもやっぱそこのところがグニャーっとしてるとかシュッとしてるとかありますよね。そこが面白かったりして。
ところで話がとっても違うんですけど親子で韓国で演奏してください。待ってます。
  
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