ケニア・サファリ観光のルール/文:滝田明日香

マサイマラ国立保護区の510平方キロメートルを締める「マラトライアングル」を管理する施設、マラコンサーバンシーがUK Travel Foundationと一緒に、マラトライアングル内にあるロッジのサファリドライバー相手の研修クラスを開いた。
その名も、「Responsible Guiding Workshop」。
観光客がただ単に「ビッグファイブ」を見るだけではなく、マサイマラのすべての動物、鳥、昆虫、植物、気候、そして地質までちゃんと観光客に詳しく説明出来るようになる為のクラスである。

南ア、ジンバブエ、ナミビアなどの南部アフリカの国のサファリガイドの知識レベルはとても高いことで有名である。サファリ・ガイドになる勉強も大変だし、実際に試験に通っても下積み時代を何年か過ごさないといけない。
その反面、ケニアのサファリガイドの知識レベルは、驚くほど低い(と私は思う)。
ワークショップでレクチャーをしたのはザンビアのトップガイドのムヴゥラさん(ザンビアのガイドはウォーキングサファリがメインのところが多いので、知識も半端じゃない)。
彼の知識レベルと我がケニアンガイドの知識レベルは比べ物にならなかった。
「シマウマについて5分ほどおもしろい話を聞かせてくれないか?」という彼のリクエストに答えられるケニア人はほとんどいなかったのに対して、ムヴゥラさんさんはシマウマの一般的な説明以外にも、南部アフリカのシマウマにまつわる民話から、過去から現在までの動物学や行動学の興味深い研究などにいたるまで知識の深いこと!(ケニア人、唖然)。
その後に聞かれた「ソーセージツリーについて5分間ほど語ってくれ」のリクエストには、ケニア人、全滅(涙)。ケニアのサファリガイド試験のシルバーレベル持っているガイドも足下にも及ばない、ムヴゥラさんの素晴らしい動植物の知識に脱帽である。

ケニアのサファリの最中のドライバーのマナーも見ていられないほどひどい。
チーターのハンティングのライン(チーターと獲物の間の線)をカットしてしまったり、ブッシュの中にいるヒョウを見る為にブッシュに突っ込んでいく車など、多くてびっくりするよ!
そして、その原因となるのは、動物をより近くで見れることに対して、ドライバー相手にチップをはずむ観光客であることを忘れてはいけません。ドライバーたちはより多くのチップを求め、動物達に無神経に近づいていっているのだから。
ちゃんと動物の生態について説明出来ることより、より近くで動物の写真を撮るように接近することに対して払われる、間違ったチップ。
ドライバーに対する研修クラスも必要だと思うけど、ロッジ内で観光客にどのようなことをして良いか、どのようなことが動物に対するマナー違反かなどをちゃんとお客に説明しないといけないと思う。

レンジャーのキモジノのメインの仕事は、「アンチ・ハラスメント」である。
彼の仕事は密猟者を逮捕するチームとは違い、動物に対してハラスメント行為をする観光客やドライバー相手の仕事。観光客が保護区の規則を守っているか、近づき過ぎることで肉食獣のハンティングやヌーの河渡りを邪魔していないか、などを毎日チェックしている。
一日中サファリカーに追い回されているチーターやライオンたちに対して、車は5台以上は近寄らない(規則がないエリアでは20台以上接近したりすることもある)、25メートル以内に近寄らないなど、キモジノの仕事はハイシーズンになるとてんてこ舞いである。
まだまだハイシーズンではないが、先月ですでに8件の規則違反(指定範囲以外でのオフロードと動物に近寄り過ぎ)でドライバーが捕まっている。

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レンジャーのキモジノ。
彼の毎日を綴るブログは、http://maratriangle.wildlifedirect.org

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◎2008年2月から始めたマラコンサーバンシーのレンジャーをサポートする、「マサイマラ基金」にご協力ください!!

◆日本の寄付口座◆
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行 
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

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口座番号 00100-0-667889
※必ず「Mara Conservancy」と記入して下さい。


マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくださる団体があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。
Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8
Fax : +254 20 3749636/3740754/3740721
Email: mara@triad.co.ke
<http://www.maraconservancy.com/>
   by mottainai-lab | 2008-06-30 13:30 | 滝田明日香 | Comments(0)
  
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