料理研究家の島本美由紀です。
20日土曜日、シブヤ大学でMOTTAINAI学科の講師をやってきました。
たくさんの生徒さんに来ていただきまして、本当にありがとうございました。
楽しんでいただけたでしょうか?
今回の授業のタイトルは「あまり野菜で郷土料理」。
冷蔵庫にあまりがちな野菜を使って郷土料理を作るというもの。
メインで作った料理はチャンチャン焼きでした。
北海道や東北の漁師の間で食されていた郷土料理で、荷揚げしたばかりの鮭を
スコップを鉄板にして焼いて食べていたのが始まりと言われています。
「チャンチャン」という名前の由来ですが諸説あって、
①漁から帰ってきた父親(ちゃん)が作る料理だから」という説。
②「ちゃんちゃんこ」の「ちゃん」だという説。
③「荷揚げ作業の最中なので、「早くやれ」という意味で「シャンシャンやれ」と言っていた言葉から 「ちゃんちゃん」になった。
という説などがあり、正確なところはわからないのだそうです。
たまたま北海道の生徒さんがいたので聞いてみると、「僕は③だと聞いてます。」と言ってました。
いずれにせよ、ずっと昔からこの地方の漁師達の間で親しまれてきた料理であるということは間違いありませんね。
今日は先日の授業で作った「チャンチャン焼き」のレシピを紹介します。
<鮭のちゃんちゃん焼き>
【分量】5人分
◎生鮭の切り身・・・5枚 ◎塩・・・適量
◎胡椒・・・適量 ◎キャベツ・・・1/4個
◎人参・・・1/3本 ◎玉葱・・・1個
◎もやし・・・1袋 ◎味噌・・・大さじ5
◎酒・・・大さじ3 ◎砂糖・・・大さじ1
◎おろしにんにく・・・1片分 ◎バター・・・25g
【作り方】
①鮭には塩・胡椒をふり下味をつける。
②キャベツは食べやすい大きさにざく切りにし、人参・玉葱はスライスする。
カットした野菜ともやしをざっくりと混ぜ合わせる。
③味噌・酒・砂糖・おろしにんにくを混ぜ合わせる。
④アルミホイルを4枚広げて、サラダ油(分量外)を塗る。
③の合わせ味噌を①の鮭にまんべんなく塗り、アルミホイルの上にのせ、
②の野菜をのせて包みこんで閉じる。
⑤フライパンにアルミで包んだ④をのせて蓋をして、10分~15分蒸し焼きにする。
土曜日は本当に楽しい授業でした。
ぜひまたみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。