私の母が子供の頃よく作ってくれたおやつは「ぼたもち(おはぎ)」。
日本の郷土料理のひとつでもあるこの料理は、
秋のお彼岸の時期(萩の季節)に作るのがおはぎで、
春(牡丹の季節)に作られるのがぼたもち。
同じものなのに、季節によって呼び方が変わる料理なんです。
白米は昔ご馳走でした。
そこにもち米を混ぜて当時貴重だった小豆と砂糖を混ぜて作ったのがぼたもち(おはぎ)。
丸型や俵型が有名ですが、千葉県北部のぼたもちは違います。
重箱に、あんこ、もち米のご飯、あんこの順に重ね詰め
「みつめのぼたもち」と呼ばれています。
みつめとは三日目という意味で、赤ちゃんの誕生祝いに生後3日目に
ぼたもちを作ってくばる習わしからきた言葉だそうです。
やはり地域や家庭によっても作り方は様々ですね。
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今日は、「ぼたもち(おはぎ)」のレシピをご紹介します。
ぼたもち(おはぎ) 20個分
<材料>
小豆 2カップ
水 1ℓ
砂糖 400g
塩 少々
もち米 1と2分の1カップ
水 1と2分の1カップ
<作り方>
①:小豆を洗って2~3時間水に漬けておく。
②:①の小豆の水を替えて火にかけて1度ゆでこぼす。
③:②の小豆に水1ℓを加えて火にかけ、小豆が指でつぶれるくらいまで
柔らかくなってきたら砂糖を加えて煮詰め、つやが出てきたら塩を加え、
ぽってりとした状態に仕上げ、粗熱が取れたら20等分に分ける。
④:もち米を洗って水を加えて約30分置き普通に炊き15分ほど蒸らす。
すりこ木をぬらして米粒が残る程度について、
20等分にして団子状に丸める。
⑤:③の粒あんをラップの上にのせて丸く広げて
④のもち米をのせて包み込み、
俵型に形を整える。これを20個作る。
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これから毎月2回ほど、おいしいレシピをみなさんにお届したいと思います。
みなさんのふるさとや住んでいる街の郷土料理があれば私に教えてください。
おばあちゃんや母から受け継がれてきた味を、これからも大切に守っていきましょう。