職業柄、事務所や自宅に届くダイレクトメールの数が凄い。
しかもそれが年々数をましている。
時が経てば経つ程知り合う人の数も増え、
関係する会社やお店が増えるのでしょうがないのだが、
それにしても一ヶ月間それを丸まる捨てずに溜めていたら
段ボール数箱分になるだろう。
個展の案内、ファッションの展示会、カード会社、
セールのお知らせ、旅行会社・・・もうあらゆる所からDMはやって来る。
そう届くというかやって来る感じなのである。
しかしそれらの95%は開封後3秒〜10秒以内にゴミ箱行きなのである。
それらには全く心がこもって無いのである。
DMには、「何かを伝える」という機能がある。
「個展をやるので来て下さい」「新しい商品が出ました」等、
しかし捨てられてしまう95%のDM達には
全くそう言う想いが感じられないのである。
取りあえず情報としてできるだけ多くの人に出しておこう、
数打てば当たるでしょう的なDMばかりなのである。
そう言うDMが一回に何万枚、何十万枚と刷られているのである。
これは紙とインクの無駄である。あれは本当に『もったいない』と思う。
そんなDMならE-MAILで充分である。
しかし残りの5%には、本当に素晴らしいDMが来る。
特にお金がかかっているという訳では無く、心がこもっているのである。
アイデアもあるし印刷物としても素敵で、
いつまでも引き出しの中に取っておきたくなる。
僕は、残り少ない資源を使って、
そのDMや印刷物を作る立場にいるわけで、
「ゴミになる印刷物」は作らない、
「取っておきたくなる印刷物」をいつも心掛けている。
ヒロ杉山