まずは僕とMOTTAINAIキャンペーンとの関わりから。
今年9月に富士山、青樹ヶ原樹海で
『企業対抗!MOTTAINAI富士山ゴミ拾い大会』を開催しました。
28社127名が集まって、
どの企業が最もゴミを回収できるか競うというもの。
富士山の清掃活動は7年間やってきましたが、
競いながら清掃するというのはこれが初めて。
どうなるのか楽しみにしていたのですが、
結果は・・・・異様な盛り上がり!
普通はだいたい1時間くらい清掃していると
みなさん疲れてだらだらしてくるんですが、何しろ企業対抗。
勝負がかかっているので、
選手(?)は最後の10分まで必死になって回収していました。
樹海に座り込んでゴミを一生懸命掘りおこしている光景は、
まるで雪崩に飲まれた遭難者を探すかのような迫力!
すごかったです。
ゴミ拾いというのは一般的にとても地味ですが、
地味なことを地味にやっても面白くない。
そういう意味でもこの企業対抗ゴミ拾い大会はとてもよかったと思います。
次にやってみたいのが、樹海での早慶戦。
いま富士山の清掃活動に早稲田の学生が沢山参加してくれているので、
ぜひ慶応の学生にも参加して欲しいと思っています。
実際に声もかけているのですが。実現する日はくるかな・・・?
さて。
「もったいない」というと
「ケチくさい」「カッコ悪い」というイメージがあるかもしれない。
しかし、僕は「もったいない」は「カッコイイ」と思っています。
僕がイギリスにある高校に通っていた頃の話。
そこの校長が、確かジャガーだったと思うんですが、
古いイギリスの高級車に乗っていたんです。
若い頃にムリして買ったのか、中古で買ったのか。
とにかくその古いジャガーを大事に大事に磨きながら、
おそらく20年以上乗っていたんじゃないかな?
なにしろ古いので音がボロボロいうんだけど、
大切に磨いて乗っているその校長の姿を、
高校時代の僕は「カッコイイなーー」と思って見ていました。
イギリスはスーツやジャケットの肘の部分に革をあてている人が多い。
なぜかというと、みんなスーツを買うと長――――く使うので、
肘の部分が擦れてきてしまう。
擦れたら革をあててまた大事に使う。
靴のソウルもよく張り替えて使っています。
(そういえばチャールズ皇太子は
30年以上も履いている靴があるとか・・・・!!最近本で読んだ話)
そういう文化の中で暮らした経験からか、
いいものを買ってどれだけ長く使うか、
そこにカッコよさを感じる。
何かモノを買ってパっと捨てる。また買って捨てる。
これじゃあカッコ悪い。
“買い物をする側の責任“というものがあって、
「もったいない」を実践することもその責任のひとつだと思う。
いいものを買って大事に長――く使う。
それを実践すべく、学生の頃、
当時の全財産50万円をはたいてあるものを買ったのですが…
その話はまた次回!
野口健