海辺のゴミ拾いに参加した。
砂浜の上には、あき缶やペットボトル、お菓子の袋やレジャーシートなど、さまざまなものが落ちていた。
海に遊びにきた人たちに置き去りにされたものもあれば、遠くから流れてきて浜辺に打ち上げられたものもある。
波にもまれているうちに流木や海草や泥が入りこんだり、ごみ同士がからまりあってしまったものは、分別するのが難しいし、くぎや針などの危ないものもたくさんある。
粉々になったプラスチックなんかは拾いにくいうえに、自然に返らないから厄介じゃ。
ちゃんと分けて捨てさえすれば再利用できるものが、ただゴミとして迷惑がられてしまうなんてもったいない。
波打ち際には、たばこのフィルターがたくさん集まっていた。
海で一服した人のだけでなく、街でポイ捨てされたたばこも、排水溝から川を通って運ばれてくるそうじゃ。
捨てた人は、それがどうなるかなんて考えもしないのだろうけど、その行き先は海。
海がゴミのふきだまりになるなんて、あまりにももったいない。
自分のゴミはちゃんと自分で片付けよう。
海でも街でも、どこでもね。
おそうじボランティアの人に、「皆さん大変ですね」と言うと、
「いやあ、この後のビールは最高ですよ。それに、そうじしながらこういうの集めてるんで」と、
ちょっと恥ずかそうに、小さな貝殻を見せてくれた。
きれいでかわいかったよ。