生きた教材で学ばないのは「もったいない」/文・小山薫堂

僕は、山形県にある東北芸術工科大学の企画構想学科で月に1、2回程度の授業をしています。

大学構内には、職員が泊まるための教職員会館という宿泊施設があるのですが、そこをホテルとレストランがセットになったオーベルジュを作ろうと企画しています。もちろん、企画構想学科の授業のひとつです。

学内は見晴らしがよく、温泉があって土地も余っている。駐車場も広々としているから車が増えても余裕がある。この宿泊施設がすごいのは、浴場がなんと温泉付きで展望風呂みたいになっている。お湯の質もいい。これを活用しないのは「もったいない」。

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教鞭をとる軽部副社長

オーベルジュのプロジェクトは企画構想学科がプロデュースし、設計は同じ学内の建築・環境デザイン学科に依頼します。

映像学科がプロモーションビデオを制作し、グラフィックデザイン学科は、ホテルのロゴやメニューなどのオーベルジュの中で使うものをデザインを担当してもらえれば、大学の授業としても成立する。学生にとっても生きた実習となる。

それに加えて、庄内にアル・ケッチァーノという有名なイタリアンレストランがありまして、奥田雅行さんというシェフも教育のためのプロジェクトに共感してくれる。もし実現すれば、1階にアル・ケッチァーノの支店、2階のホテルの部分は、僕が顧問を務めている日光金谷ホテルのオペレーションで運営というふうになればと思ってます。

ひとつの大学のPRにもなるし、学生たちの実践的な勉強にもなる。しかも、いろいろな著名人を講師やゲストに迎えるとき「おいしい食事と温泉がありますよ」と言えば、どんな多忙な人でも行ってみたいと思いますよね。

企画構想学科だけではなく大学全体で、サービスとは何か、どうやったら人を喜ばすことができるか、大学内のオーベルジュをどうしたら世の中の話題にすることができるかを、生きた教材を使って学ぶことができるのです。

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生徒たちと小山教授

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   by mottainai-lab | 2010-03-11 18:09 | 小山薫堂 | Comments(0)
  
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