タブーに挑戦する快感/文・野口健

山登りを始めた理由を聞かれることがある。そもそも山登りを始めたのは、自分をアピールしたいということだった。時期によって当然アピール方法は異なるが、すべてにおいて共通するのが前例がないことに対する挑戦だったと思う。

僕のアピール方法は規則や体制、タブーに対する反発が根底にあるようだ。これまでの活動を振り返ってみると、七大陸の挑戦や清掃登山、環境活動、シェルパ基金の設立などもさんざん批判された。

僕は中学高校と落ちこぼれの劣等生だった。しかし、山登りという目標を見つけたのは、何度なく父が言っていた言葉が心の中にしみ込んでいたのだろう。「肩書きにこだわるんじゃなくて、野口健という名前が肩書きになるような生き方をしろ」と。

おかげで僕は劣等感に押しつぶされることはなかったが、自分をはめる枠に疑問を持ったら、それをどうしたら壊していけるかというところに目標を定めるようになった。

突っ張ったのも、けんかをしたのも僕なりのアピールだ。山登りも僕を落ちこぼれ扱いする学校や級友を見返してやりたいという、僕のアピール方法だ。だから今でも、タブー視されているもの、常識を壊す快感のようなものが僕にはある。

タブーといっても、人によっては大なり小なりあると思う。気分がふさぎ込んで思うようにいかないときなどは、ショック療法的にタブーに挑戦するのも、何かの突破口になると思う。

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エベレストでの清掃登山にて
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   by mottainai-lab | 2010-06-28 18:57 | 野口健 | Comments(0)   

パップンピットの種(6) 空から降ってくるもの / 文:仁科幸子

昨年から、空からオタマジャクシが堕ちてきたというニュースが、日本の
各地で話題になって、竜巻の話を思い出した。

 風によってもたらされる、空から降ってくるもので一番幸福なのは、木々に咲いた
桜やチンチョウゲなどの花が、風によって道いっぱいに落ちている光景だろう。

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 けれど、トルネードと呼ばれる竜巻では、想像を絶する壮絶な出来事も、
引き起こされている。渦巻く風によって、その空洞に捉えられ、
体は膨張し、しかも羽毛がすべてむしり取られてしまったニワトリの話や、
家畜の大群がそっくり空中を舞い上がってもの凄い早さで飛び去った話や、
馬につかまって竜巻に巻き込まれた男が、気がついたら、
馬のしっぽだけを握って立っていたなど・・・恐ろしく奇妙な話はつきない。
「オズの魔法使い」で、ドロシーの住む家は、家ごと飛ばされてしまうが、
実際、カンザス地方ではよく竜巻が起こる。

 一番不思議だと思うのは、気圧格差を生じて、外側より強い圧力がかかり、
なにかが吹き飛んだりする現象は理解出来るけれど、奇妙なことに、
空から降ってくるものは、例えば、シンガポール大地震の時だと
大量の魚。イギリスでは、うなぎ。フランスでは、蛙・・・といったように、
一つの種だけが、落ちてきたという報告だ。いろんなものが混ざって落ちてき
ても不思議はないのに、降ってくるのは、たった1種類というのだ。

 これに関しては、研究しても謎として解明出来ていないという。人間の
領域を越えた自然の大きな営みがあるといいうことだ。

 風は、地球にとってなくてはならないものだ。もし、風が吹かなければ、
熱帯地方では生き物が住めないほど暑くなるし、残りの地球は氷ついてしまうという。

 ドイツなどは、この風の流れをそのまま生かし、町の建設も行われているが、
風のおかげで、地球は生きた呼吸をしているのだ。

 すでに風の活用は、さまざまな面で始まっているけれど、人の心を癒すという
ような世界においても、風の力を借りることが出来たら素敵だと思った。

 それこそ、そよ風に髪がなびくだけで、笑顔になれるのだから、風と仲良く
しないと、モッタイナイな!。
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   by mottainai-lab | 2010-06-24 14:38 | 仁科幸子 | Comments(7)   

もったいないばあさん日記『梅』/文&絵:真珠まりこ


梅仕事を終えてほっと一息。

毎年、梅でいろいろなものを作るけど、今年はひとつ、こんな失敗をしたんじゃよ。


梅のエキスを作るのは手間のかかる仕事でね、

100個ほどの青梅をひとつひとつすりおろして、

布でこして、しぼって、その汁を煮詰めていく。

すごく大変なんじゃ。

でも、すっている時も、汁をじゅわーっとしぼり出す時にも、

梅のさわやかな香りが広がって、清々と気持ちがいい。それが楽しみ。

梅の種としぼった後の実も、しょうゆにつけこんだり、

ごはんといっしょに炊いたりして、ちゃんといただくよ。


すりおろした実のしぼり汁は、土鍋に入れて、アクをとりながら、

とろとろとろとろ、ゆっくりゆっくり弱火で煮る。

あとは時々まぜるだけ。

と、ついそこで、読みかけの本を開いてしまった。

しばらくして、なにやらこげ臭い匂(にお)いに気づいて鍋を見ると……

真っ黒こげになっとった……。

残ったエキスは、ちっちゃいおさじ1杯分。

しかも、こげくさい。山盛りあった梅が、あんなに手間ひまかけて、

こんなになったかと思うと、もう情けなくて……。

最後のちょっとの油断から、もったいないことしちゃったよ。

煮上がる時はあっという間。気をつけよう。


この話をしたら、こう言われる。

「もったいないばあさんでもそんな失敗するんですね」

まあ私も、人間だからね。

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   by mottainai-lab | 2010-06-23 16:36 | 真珠まりこ | Comments(0)   

マサイの戦士の訓練サファリ/文:滝田明日香

こんにちは!!滝田明日香です。
最近はキジャーナ(息子)と一緒に、アフリカ生活を楽しんでます。

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知人の友達が去年からパートナーのマサイ族と一緒に
「BUSH ADVENTURE」というマサイの戦士の訓練サファリをやっています。

最近知人が休暇を取って、その戦士トレーニングに行っているらしいです。
場所 は、Ilngwesi Conservancyというライキピアのマサイが経営している保護エリア。

ずっとブッシュでキャンプしながら槍や弓、サバイバルスキルなどのトレーニングを受けるらしいんですが、4日コース、7日コースと12日コースがあるらしく、毎月コースがあるとか。
ムズング受けしているらしいから、とてもハードな ブッシュ生活だと思いますが、
今度どんな感じだったか聞いてみます。

興味のある人は、このサイトをチェックしてみてくださいね!
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   by mottainai-lab | 2010-06-22 11:53 | 滝田明日香 | Comments(0)   

トイレを綺麗にする事は、心も綺麗する /文・ルー大柴

毎朝、自宅マンション近くにある公園で太極拳を習っています。
その仲間の一人、白土さん(66歳)が偶に公園のトイレを清掃していると聞き、
「今度機会があったらトゥギャザーしたい」とお願いしたところ、
「6月6日に公園で少年野球の催し物があるのでトイレを綺麗にしましょう!」
とお誘い頂き、白土さんのご指導のもとトイレ掃除をしました。


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白土さんはすでに定年退職なさっているのですが、
勤めていた会社の社長さんが社員の方に綺麗なトイレを使って貰おうと、
1人で毎朝掃除をしていたそうです。
それを見た白土さんは感動して手伝うようになり、
他の社員の方も一人二人と強制ではなく、トイレを清掃する人が増えたそうです。


トイレを綺麗にする事は、心も綺麗にし、人に喜ばれ、仕事にも役に立つ!
と社長さんに教わり、実際やって見ると確かに物の見方も変わり人にも優しくなり、
仕事の能率も良くなったそうです。


正直初めは少し勇気が要りましたが、
綺麗に成っていくトイレを見ていると心がなごみ、自然と笑みがこぼれて来ました。
約30分の清掃でしたが、とても良い体験をしました。
白土さんありがとうございました。またトゥギャザーします!
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   by mottainai-lab | 2010-06-18 15:05 | ルー大柴 | Comments(0)   

生物多様性と賢いサッカーボール!/文・ペオ エクベリ

次回は「冒険の旅inインド」について書きたいと思っていますが、
その前にサッカーワールドカップと生物多様性についての面白いニュースを。

自然保護団体のWWFが先日「FSCのサッカーボール」を発表しました。
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私は世界記録保持者としてこのボールを使いながら
WWFのプレスリリースのお手伝いをしました。

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「世界記録って?」って思いますよね。
ちょっと鼻高々の話でごめんなさい...。私はサッカーの大ファンなんですが、
(もちろん日本代表の事も応援しています!)実は、15才と16才と19才の時、
サッカーリフティングで3つの世界記録を取ったんです...。
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(写真:15才の時、初めての世界記録を取った時のスウェーデン新聞
    「記録へのチャレンジに成功!」というようなタイトルの記事でした。)




2002年の日韓ワールドカップの埼玉での開会式では、スウェーデンのスポーツ大臣と一緒にパフォーマンスもしました。頭だけを使って、ボールを落とさずに、リフティングをします。(自己ベストは1時間30分/10,000回以上連続)


さて、話は戻ってWWFの「FSCサッカーボール」の話ですが、FSC覚えていますか?
(一本の木を取ったら、一本の木を返す、持続可能な林業や野生動物を守るエコラベル)。WWFがのFSC認定のサッカーボールの中にある空気を入れる「バブル」はFSC認定のゴムの木からできています。しかも、このボールは途上国の子どもたちを守る「フェアトレード認定」のサッカーボール!

本当に素晴らしい、可愛いボールです。エコ+楽しさ=希望と思いませんか?

●WWFのプレスリリースはこちら:


そして最近もう一つの生物多様性とかかわるプレスリリースに参加しました。「環境に優しい電機メーカーランキング」の国際発表in秋葉原!「最初にグリーンになるのは誰だ?」というスローガンで、国際NGOのGreenpeaceが毎年発表する国際ランキングです。欧米、日本、インドなどの国々の電機メーカーを厳しい基準でランキングしています。
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その中でも注目したいのが、生物多様性にかかわること。
分別システムがまだ進んでいない途上国では使い終わった電機製品をそのまま捨てしまい、バッテリーやケーブルなどの部品の有害物質が自然に流れ、「Eウェイスト」になってしまう。この「Eウェイスト」によって、人間と野生動物は被害を受けています。私はアフリカやインドなどの途上国へ行くときに、ほぼ毎回Eウェイストの問題を実際に見ています。

「環境に優しい電機メーカーランキング」のおかげで、消費者がよりグリーン製品を選ぶことができる。企業がより環境に正しい製品の作り方のノーハウも得られます。そしていつか「自然に返すことができる」電化製品になることができるのだと思います。

●「環境に優しい電機メーカーランキング」(日本語版)はこちら


これから、ワールドカップや可愛いFSCのサッカーボールを楽しみながら、
日本代表を応援したいです!
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   by mottainai-lab | 2010-06-15 17:15 | ペオ エクベリ | Comments(1)   

夏の富士山/文・野口 健

6月に入り、もうすぐ夏本番。
夏休みに富士山の登山を計画している人もいることでしょう。
夏の富士山は特別な登山技術を必要としないので、初心者でも登りやすい。

しかし、多くの登山客が集中するのでマナーの悪さも目につく。
例えば、ドライブで途中まで来た人がその場の勢いで登るといったことも多い。

登山に適していない服装や装備の人も目立つ。
夏は登りやすい富士山とはいえ、山を甘くみてはいけない。
ふもとと山頂の気温差は20度前後あり、山頂付近は夏でも気温が低い。

しかも、山の天気は変わりやすい。
最低でも登山用のシューズや歩きやすい服装、雨具や防寒具は必須だ。
とはいえ、無防備な登山者が減らないのは残念だ。

また、富士山の場合、ご来光目当てで夜に登る人も多い。
夜に登るには、昼間よりも集中力が必要でストレスがかかる。
ヘッドランプをしていても、暗い山道を歩くのは不安だ。
集中力も続かない。気持ちの余裕もなくなるからマナーも悪くなる、

欧米では軽装の登山者がいると、
レンジャーが「その準備では危険だから下山したほうがいい」と注意するが、
いまの富士山ではそれを言う人がいない。

これは服装だけの問題以外にも、こういった山への意識が低い人は
岩にイタズラ書きや植物を勝手に持ち帰るといったほかにも、
安易にゴミを捨てやすいのだ。

登山者の自覚、意識を向上させることも重要だが、
実際に山に人がいてアドバイスするといった制度も必要になるはずだ。

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   by mottainai-lab | 2010-06-10 10:38 | 野口健 | Comments(0)   

日本の昔話を忘れたら、MOTTAINAI / 文・守時タツミ

年をかさねていくその時々で、
見えてくるものもかわってきます。

2010年、ぼくは48歳。
以前輝いて見えていたものが今ではくすんでみえたり、
逆にこの年になってはじめて、輝いて見えるものに気づいたり。

そんな中で、いま大事に感じていること、
次の世代に伝えたいこと、
忘れてしまうなんてMOTTAINAI日本の優れた昔話を1枚の
「おとえほん」という『聴く絵本』にまとめました。

あたたかい音楽につつまれて、世の中が平和になり、
子どもたちが感受性ゆたかに育ってほしいと切に思います。
そんな思いを込めて、1話1話大切につくりました。

おとえほんを通して、日本の昔話にふれることで、子どもたちが、
ゆたかな心を育みながら大きくなってくれると信じています。


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「おとえほん」とは?

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守時さんのプロデュースした心地いい音楽と
女優の南果歩さんのナレーションによる
『聴く絵本』。

おなじみの「日本昔話」から11話を収録。
リラックスしながら、「音の昔話の世界」を楽しめます。

おとえほん>>>



***ラボスタッフより***
守時さんの「MOTTAINAI sound」も
ぜひ聞いてくださいね。!
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   by mottainai-lab | 2010-06-09 10:29 | 守時タツミ | Comments(0)   

ringo no happa /文・セキユリヲ

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りんごのはっぱをモチーフにした、MOTTAINAIボトルをつくりました。
風呂敷でやさしく巻いて持ち運びできます。

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今まで、赤いチェックの水筒を愛用していたのですが、
どうも、水もれする・・・・。ので、
使い終えたペットボトルをリユースすることもありました。
何度もつかうともうペコペコに・・・。

今年の夏はMOTTAINAIボトルが活躍してくれそうです。
これをもってFUJIROCK2010にゆくわ。
苗場でみなさんお会いしましょう!

写真は今通っている学校の庭です。
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Yurio



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セキユリヲさんデザインのボトルは
コチラで、どうぞ♪
⇒ MOTTAINAIボトルプロジェクト ページ
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   by mottainai-lab | 2010-06-07 14:58 | セキユリヲ | Comments(0)   

マサイマラの牛の口蹄疫/文:滝田明日香

日本でも動物の伝染病がニュースになっているようですね。

宮崎での口蹄疫、すごい勢いで感染農家が増えていると知りました。

マサイマラではバッファローなどのウィルス・キャリアーの野生動物と交わっているので、牛の口蹄疫は結構普通に見られる病気。

そして、マサイのゼブー牛は、他の牛種と比べるとほとんど症状も出ません。

口も足も水泡が出来てもさほどひどくないし(外来 種と比べると)、
子牛とかが水泡出ている口でお乳を飲んでも乳首に水泡がうつらなかったり、
最初にゼブー牛の口蹄疫を見た時は「教科書に載ってる症状と違 うじゃん」と驚いたり。

生産に影響をおよばす口蹄疫だけど、マサイマラでは口蹄疫が発生しても市場を閉めなかったりと、よくある話。

フェンスもない、遊牧 スタイルの牛飼い、その上につねにキャリアーである野生動物と接触することがしょっちゅうとなれば、はっきり言って口蹄疫をストップさせるのはマサイマラ では不可能も同然です。

というか、絶対不可能です。野生動物がうようよいますから・・・。
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   by mottainai-lab | 2010-06-02 16:27 | 滝田明日香 | Comments(0)   

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