野菜を無駄なく、美味しく、食べましょう!/文:島本美由紀

みなさんこんにちは。

料理研究家の島本美由紀です。

みなさんは、野菜を無駄にしていませんか?

使いかけの野菜、ちょっぴり残った野菜など、結局半端で使えず捨てちゃった・・。

もったいないと思ったら、ぜひピクルスにしてみませんか?

少し残った野菜も、食べやすい大きさに切ってマリネ液に。

お酢や白ワインビネガーを使ってさっぱりと仕上がるので、普段のおかずにも、軽いお酒のおつまみにも本当に便利なの。

皮付きのまま食べられ、彩りもキレイなので、おもてなし料理にも変身しちゃいます。



また1度作ったピクルス液は捨てずに、続けてあまり野菜をポンポン入れちゃって大丈夫。

2週間程度おいしくいただけますよ。

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【余り野菜のピクルス】

<材料>

きゅうり/2分の1本

にんじん/60g

赤ピーマン/4分の1

大根/60g

ミニトマト/4個


<液>  

白ワインビネガー/50cc

水/50cc

塩/小1

砂糖/大2

黒粒コショウ/適量

あれば赤唐辛子・ローリエ/1枚



<作り方>

① きゅうりは4cm長さほどにし、縦4等分に切る。

② にんじん・大根も皮つきのまま太めの短冊切りに。赤ピーマンは乱切りにする。

③ 液をよく混ぜ合わせておく。

④ 熱湯に塩少々を入れて、固めの野菜からさっと塩茹でする。
    ミニトマトはさっと茹でて皮をむいておく。
    水気をよく切って熱いうちに、液に漬け込む。



※翌日から食べられます。日持ちは1週間ほど。
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   by mottainai-lab | 2008-09-29 16:48 | 島本美由紀 | Comments(0)   

MOTTAINAI宣言/トーク:KIKI&箭内道彦

※4月30日に行われた『風とロックBAR~MOTTAINAI NIGHT第一夜~』での、箭内道彦さんとKIKIさんの対談トークから。
以下、箭内道彦=(箭)KIKI=(K)で表記。


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箭: KIKIさんの『もったいない宣言』をやってほしいと言われてるんです。自分で無理せずできること。寄藤文平君は「1枚デザインしたら1枚しか出力しない」。ルーさんは「マイ箸をユーズする」。小山薫堂さんは「昭和の暮らしの中にもったいないを見つけます」で。僕は「もったいないを一日何回も言います」と。会場で何人くらい書けます?

事務局: 全員書けます。

箭:(お客さんに向かって)何驚いてるの。いまはインタラクティブな時代なのに。じゃ、いろんな人に紙とペンを配ってください。

K:箭内さんとデジスタで初めてお会いしたときに、毎回印象が変わってます。

箭:変わってます? 最初はどうでした?

K:最初は怖かったです。

箭:いまは怖くない?

K:最初はクリエイティブディレクターの箭内さんというと、いろんな作品を作っている人。そういう情報しかないので、エッジのきいている作品だらけだから、自分と遠い感じがしたんです。だから最初はドキドキしてたんです。

箭:いいじゃないですか、ドキドキ。やっぱりドキドキですよ。僕が思うに「ドキドキしないのはもったいない」。

K:それ、いいですね。

箭:(お客さんがもったい宣言を書いているのを見て)いいなー、今日は参加している感じがいいです。でも、みんな興味がない雰囲気ですね、みんな。

(会場笑)

箭:おっ、手をふってる人もいますね。今日はいままでの夜にいなかったジャンルの人たちのような気がする。みんな生意気な顏をしている。すごく。

(会場笑)

箭:書きにくかったら、壁とかを使ってもいいよ。別にはみ出して壁を汚しても大丈夫なんで。だからゲストの人たちが壁に落書きしてるんです。ん? 高校生ですか? 

お客さん(女性) はい。

箭:大丈夫なの? こんな夜遅くに。バーなんか来て大丈夫? 人生初バーなんじゃない?

(会場笑)

お客さん 「クーラーは使わない。うちわを使う」。

箭:相当いい会になってるなー。樹木希林さんの家に行ったことがあるんですけど、クーラーがないんですよ。

K:へー。

箭:クーラー自体がない。真夏に行ったけど、すごい暑かった。

K:うちわはいいですよね。

箭:いいですよね。うちわ。

K:全然違う話なんですけど、北海道の冬はとても寒いじゃないですか。それでも食料を保存するために冷蔵庫を使うんですけど、それは凍らせないためなんです。

箭:そのままだと凍っちゃうんだ。

K:でも、それだと電気が「もったいない」じゃないかと思って。いまでは非電化の冷蔵庫を使う所が増えてきているそうです。

箭:牛乳瓶とかね、冷やし過ぎると破裂しちゃうんですよ。僕は東北ですけど、うちも外に飲料を出しておくと、全部破裂していた。ん?いま水かけた?俺。でも、非電化冷蔵庫ってなんですか?

K:電気を使わないで放射熱を使った冷蔵庫があるんです。昼間の太陽の熱で冷蔵庫の回りの温度を一定化させる仕組み。北海道の寒い所でも、使える。

箭:それはエココロの連載?

K:それは地球データマップ(笑)。それで非電化住宅を作ろうという人が那須にいるんです。いまオール電化住宅を宣伝しているけど、逆の発想でやる人もいる。その人の取り組みは面白かったです。

箭:KIKIさんのいいところは、その場で勉強しますよね。

K:その場で知る感じですね。

箭:それは仕事でやっていると、なかなかそこまでいかないじゃないですか。

K:面白いんですよね。その場で知ると。

箭:じゃ、KIKIさん。

K:「ドキドキしないともったいない」。仕事も遊びも生活もドキドキがないとね。楽しんでやっていきたいと思います。

(会場拍手)

箭:じゃ、ということで。研究員としての心得があるんですけど、1つは「もったいない」という言葉を普及させたいんです。

K:今日だけでだいぶ広まったんじゃないですか。

箭:だいぶ広まりました。「もったいない」をいろんな現場で、NHKの収録やJ-WAVEの収録とかで口癖のように言ってもらえると。

K:一日一回以上、言わないとですね。

箭:そうですね。あとKIKIさんはモデルをしてるじゃないですかアパレル業界やファッション業界って、意外と「もったいない」ことだらけなんです。洋服は10kg買って9kg捨ててるというデータがあるくらい。

K:それはみんなが?

箭:そう。あとは服を作るときの余った生地なんかも。ファッションの分野では中心的なメンバーになってほしいなと思ってます。あとは毎年富士山でやっている「企業対抗ゴミ拾いレース」の参加。これ楽しいですよ。

K:ふーん。

箭:環境のこととは全然関係なく、競争としてゴミを拾う。

K:ほかの会社に負けたくないから一生懸命ゴミを拾うんですね。

箭:そうそう。あれ!?会場に黒崎さんがいる。黒崎さん見たら、調子狂っちゃうなー。まあいろいろなイベントもありますが、動機が不純だとダメなんだろうか?って。ラジオでもいいましたけど、「ミスチルに褒められたくてゴミを拾うことも素敵じゃないか」といったことを「ap bank fes」でコメントしたら、ファンの方からお叱りを受けたことがあります。

(会場笑)

K:そんなつもりじゃないと。

箭:そうなんです。僕は図星だから怒ったと思ってるんですけど、誰かに褒められたくていいことをすることは、全然ありだと思うんです。動機はなんだっていい。

K:そうですね。

箭:だから富士山でやるゴミ拾いレースにもぜひ。あとは研究員が開発する「もったいない」グッズの発表。僕は包むとイチゴになるふろしきを作った。いちごに見えないんですけど(笑)。四隅が緑色になってて、普通に結ぶとイチゴっぽく見える。これね、僕の作ったグッズの中で一番売れてます。

K:ふろしきとかも日本に昔からあるもので、エコバック以上に使えるんじゃないかと思います。

箭:最後に黒崎さんに「もったいない」宣言を発表してもらおうかな。あのおじさん、そうとう変わった人ですからね。黒崎さんはIDEEを作って発展させたんですけど、いまはローリング・ストーン状態で、「世田谷ものづくり学校」という…。

黒:ボブ・ディランの「アイム・ノット・ゼア」って感じですかね。

箭:ほら、いままで一度も黒崎さんとはかみ合ったことがない。

(場内笑)

箭:「スクリーング・パッド」といって、ものづくり学校で授業をやっていたりする。

黒:箭内さんは来来週に出てもらって、こういう人前でしゃべることに芽生えて。

箭:失敗した! 黒崎さん出して(笑)。

黒:箭内さんに来てもらってすごい人気がある授業で。

箭:そんなことはどうでもいいんで…。

黒:僕が考えた「もったいない」。

箭:はいはい。

黒:「ありがたい」「もったいない」「おすそわけ」。この3つは日本古来からある大事な心がけだと思う。

箭:おー。

(場内拍手)

黒:一期一会ということも言えるけど、田舎でもおすそわけがあるじゃないですか。そういことに気が付いてもらって、それをブームにする。今日来た人にも気持ちよく帰っていただく、と今日はありがとうございました。

箭:僕はおすそわけという言葉が響きましたね。

K:そうですね。

黒:「もったいない」と通じるでしょ。

箭:黒崎さん、いままでもっともいいこと言った瞬間だったね。ということで今晩は「MOTTAINAI NIGHT」をお送りしました。


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箭:箭内道彦(風とロック)
K:KIKI
黒:黒崎輝男(流石創造集団株式会社)
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   by mottainai-lab | 2008-09-22 15:56 | KIKI | Comments(0)   

会社の受付が世の中をハッピーにする/文:小山薫堂

僕の発想のモチーフは「もったいない」と思うことからはじまっています。身の回りでいろんな「もったいない」がありますよね。そこから新しい企画やアイデアがよく生まれます。

例えば、会社の受付ってそもそも「もったいない」存在ですよね。会社の顔に当たる部分ですが、お客さんを出迎えるだけしか機能を果たしていない。

うちの会社で受付を作るときに、受付は欲しいけれどわざわざそのために受付嬢を雇うのが「もったいない」。しかも、うちくらいの小さな規模だと応募もなかなか集まらない。どうしたらいいのかと考えた結果、お金を稼ぐ受付があってもいいんじゃないかと思って。

この街はいつもランチ難民があふれている。それだったら受付を兼ねたパン屋さんをやってみようと思ったんです。そうすれば会社の存在が街の人たちに喜ばれるし、街のアイコンになるから道案内をするときの目印になる。自分たちもお腹がすいたときにパンを食べられる。受付をパン屋さんにすることでいろんな問題をクリアできて、しかもみんながハッピーになれる。うちの受付嬢は社内では店長と呼ばれてますよ(笑)。

パンを買いにきたお客さんが見たら不思議に思いますよね。パン屋なのにいろんな人たちが受付を通って中に入っていく。「いったいこのパン屋は何だろう?」って。だから、受付を通るときに隠れ家バーに入るようなメンバーシップ感も味わえてしまう。

最近は受付を簡略化して電話だけを置いている会社も多いじゃないですか。それもどこか寂しい。会社の顔である受付が、受付以外の機能を持ったら世の中がもっとハッピーになると思うんです。

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受付がパン屋さんを兼ねている小山さんの会社「オレンジ・アンド・パートナーズ




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<Labスタッフからのお知らせ>
小山さんが脚本を手がけた映画「おくりびと」が全国絶賛公開中です!!
●「おくりびと」公式サイト

出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努ほか
監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽:久石譲


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   by mottainai-lab | 2008-09-18 12:11 | 小山薫堂 | Comments(1)   

エコ・ポケ・マイ箸/文:ルー大柴

先日、BBCワールドニュース、ワールドチャレンジ2008の取材を受けたのですが、そこで世界には環境や貧困問題を改善しようと、ユニークで地域に根ざした数多くのプロジェクトがあることを知り驚きました。

ケニアでは2007年に海岸に流れ着いた10万を超えるビーチサンダルを手作業でリサイクルして、アクセサリー、キリンや象等のオブジェを作り売ってるそうです。

ペルーアンデス高原では貧しい農家の為に(平均所得1日1ドルに満たない)、色鮮やかでビタミン豊富な3000種類のジャガイモ(この地域はイモの原産地)を市場と結び付ける事で、500家族以上の農民達に恩恵をもたらしています。

その他にも、野生の象の糞で紙の製造を手がけるスリランカ。タイで大量に捨てられるココナッツの外皮で土砂崩れ防止用ネットを開発等です。持続可能な物のリサイクルや貧しい地域への貢献等、様々なプロジェクトが世界で動いている事を取材を通して知り、「すごいな~」と思うと同時に自分には今何ができるだろうか? と考えさせられました。

日本でもエイズ孤児支援NGO・PLAS(プラス)が設立、活動の中心は20代の若い世代で、エイズで親御さんを亡くした孤児の生活環境改善を目指し、ウガンダとケニアで現地団体と共に学校建設や農業事業、エイズ啓発等を行っています。

このプロジェクトは「エコ・ポケ・マイ箸」を売って、価格の半分をエイズ孤児支援の為に充てているそうです。

「人の為に尽くす」思うのは簡単ですが、なかなか大変な事です。
日本の若者も海外、国内を問わずボランティア活動に携わっている人が増えて来て頼もしく思います。

私も微力ではありますが、私なりに出来ることでこれから貢献してゆくつもりです。

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   by mottainai-lab | 2008-09-17 10:39 | ルー大柴 | Comments(1)   

このアニメを見なきゃMOTTAINAI『岸辺のふたり』/文:黒田昌郎

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「岸辺のふたり」マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督

観ていただけたでしょうか・・・。
タイトルを入れて8分、賞味だと7分強の作品で、一生を描いています。
父と分かれた幼年期から老人までの間、ずーっと父を待ち続けた描写です。

年が変わるごとに少しずつ成長して大きくなった姿が、父と分かれた場所に向かいます。そのたびに季節や機構も変わり、強い風が吹いたり、雨が降ったり、雪の積もった風景だったり、短い描写の中で、簡潔に表現されています。

何より素晴らしいのはLongshotでこれだけ上官を出す描写をしていることです。人物のupは見せていません。upのshotは車輪のupだけです。
年齢と状況に応じてそれぞれに異なる動きの自転車の車輪だけがup shotです。

父と娘の二人の車輪が重なって回っていきます。
(二人の写真が一緒に見えるのは1shotだけ)
※上記、手書きのイラストを参照ください。


赤い夕日のBackで坂を登る少女の漕ぐ車輪のup。
※上記、手書きのイラストを参照ください。

影が水溜りに映っている。
※上記、手書きのイラストを参照ください。


あとはLongshotで描写しています。
小さなシルエットで、全身のシルエットの動きで、感情表現をしています。
セリフもupの顔の表情もなく、Longshotのみの動きでの語り口はまさにアニメ的な表現と言えます。

私の師匠とも言えるアニメーターの森やすじさんが良くいわれていました。
キャラクターのシルエットのポーズや動きで、その人物が、何を考え、何を感じているのかを理解させるように画面の構図やポーズ、動きを考えなければいけないと。
マイケルの演出、作画はまさに、森さんの言葉通りの描写です。

父のボート遠ざかっていくのを見送る少女が、手前の土手でピョンピョンはねます。
あのshotが好きです。

※上記、手書きのイラストを参照ください。
そのcutの後の3cutのつなぎも簡潔で父が行ってしまった!
ということを実にすっきりと描写しています。鳥がスーッと通貨する(F.O)shotがInsetされて、何も見えない海。
普通だと、最初のフレームの中でボートが消えていく。或いは3cut目のcutで消えていくと言う見せ方がよくあります。

このつなぎに、私は小津安二郎監督のある部分のcutのつなぎを思い出しました。
男性のupを挟んで女優のupの切り直しだったと思います。女性の表情の変化を見せずに、男性のupを挟んで、女優の変化した顔にカットバックさせたつなぎで、小津監督は表情の変わる動くを見せたくなかった。と語ったと言われています。
動きを省略することで、より強いAccentを求めたカットのつなぎだと、若かりし私は学んだものです。すみません。勝手なことを書いています。

次に感心するのは画面の構図です。みなさんも見てお分かりだと思いますが、影を使うことによって、空間を描写しています。
殆んど無地に近いバックで、横に走る自転車の絵はともすると、平面的な表現として見られがちです。そこに木の陰を縦に手前に落とすことによって奥行きのある空間が作られています。
※上記、手書きのイラストを参照ください。

木々の影だけではなく、時には人物の影も水面に落としていきます。
影と共に動くキャラクターは、Longの小さな人影を長く伸びる影によって、その存在感が強調されています。

地面と空、それに数本の糸形の木、そこに過ぎの木の影が落ちただけで、空間が生まれ、そこに空気が誕生します。
そこを駆ける成長していく娘の動き・・・これも自転車を使うことでリズミカルに爽やかな描写になっています。自転車を使うことで、歩いたり、走ったりするよりもスピードの振幅の巾が大きくなります。スピードのメリハリによって心理的な感情の起伏の表現にも効果を大きくしています。

雨の水たまりに映る影
坂をケンメイにのぼる・・・
※上記、手書きのイラストを参照ください。


なかでも強風にとばされながら自転車が猛スピードで、立ちすくむ老婆の自転車とすれちがうところは、ユーモアを感じさせます。

髪の毛が前方になびいている。ヒューッと通り過ぎます。
※上記、手書きのイラストを参照ください。



いつもアニメーションの作品の中で重要な要素は、画面構成、構図、そして動きが(動くの軌跡とそのタイミング・・・スピードやリズム)だと思っています。
構図による心理描写、これほどそれを見せてくれた作品はこのマイケルの「岸辺のふたり」をおいて他にいないのではないでしょうか。能弁な台詞にもまさる表現をその描写から受け取れます。
私にとって、この作品がAnimoというデジタルシステムで作られたと聞いて、懐かしい気持ちです。日本のデジタルペイントの開発当時、このAnimoというシステムにはお世話になって、いくつかの作品を作った体験があります。

マイケルの今後の作品を期待しつつ。ダラダラとすみません。

黒田昌郎 2008.8.30

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◎岸辺のふたり


◎岸辺のふたり情報サイト
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   by mottainai-lab | 2008-09-10 12:51 | 黒田昌郎 | Comments(1)   

もったいないばあさん日記「おばあちゃん」/絵&文:真珠まりこ


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「うちのおばあちゃん、すごいよお」子どもの声が聞えて、思わず首をつっこんだ。

女の子が口を開けて指さしたのを、皆でのぞきこんでいる。

「ほら、ここ、こうないえんのあと。おばあちゃんがなおしてくれたの」   

お盆のあいだに、お母さんの田舎へ行った時、行く前からできていた口内炎がすごく痛くていやだった。顔ははれているし、ごはんも食べられないし。

それを見た田舎のおばあちゃんが、庭からアロエをもいできて、皮むいて口内炎にぬってくれた。

「ちちんぷいぷい、いたいのいたいのとんでいけ」

とか言いながら、何回かぬってもらううちに、気がついたら治ってたんじゃと。

「おばあちゃんがアロエはなんにでもきくよっていってたから、おにいちゃんがおみそ汁をこぼしてヤケドしたとき、こんどは、わたしが皮むいてぬってあげようとしたの。
そしたら、おばあちゃんが、アロエもいいけど、それにはじゃがいものほうがいいよって、じゃがいものすりおろしをおにいちゃんのうでにはりつけたの。
ヤケドのいたいのには、いちばんきくんだって。
そのあと、あとがのこらないようにって、かぼちゃのすりおろしをはりつけてた。
ほんとにのこらなかったよ。
おばあちゃん、どうしてそんなことしってるの?ってきいたら、おばあちゃんのおばあちゃんにおしえてもらったんだって」

知恵は、ふれあいの中でつながっていくもの。

つながらないのはもったいない。おばあちゃんとのふれあい、大切にね。
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   by mottainai-lab | 2008-09-08 11:56 | 真珠まりこ | Comments(0)   

心に余裕を持たないのは「もったいない」/文:野口健


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エベレストで清掃登山を続けているうちにわかったことがある。精神的な余裕を持たない登山隊ほどごみを捨てる。そして命も落としやすいのだ。

ヒマラヤ地域は5月ごろになるとモンスーンの影響で悪天候の日が続き、雪崩の危険性が増す。ベースキャンプで天候が回復する日を待つことになる。

山頂アタックが無理だと判断すると、ヨーロッパの登山隊は「しょうがない。来年がんばろう」とその場でパーティーを始める。残りの時間を有意義に楽しむのだ。こういう隊は命を落とす事故が少ないし、ごみも残さない。

逆に天候が悪くてもチャレンジすべきか説破詰まった雰囲気で議論している隊の場合は、登頂を決行して命を落とすケースが多い。同時にごみを残したまま下山する。不思議と命を落とす隊とゴミを残す隊が符合する。

私も以前は、山に登ると目先のことにとらわれて視野が狭くなり、無理を押してアタックしたことがある。結果は運よく命を落とすことはなかったが、失敗することも多かった。だから私自身、その心境は理解できる。

その点、ヨーロッパの登山家はベースキャンプでの過ごし方がうまい。そもそも窮屈なテントを使わずに、ゆったりとしたものを用意する。しかも、くつろげるソファーセットを置いて映画を見る液晶テレビがあったり、お酒が飲めるカウンターバーを備え付けたりもする。そうやって極度に緊張した神経をリラックスさせる。そして活力を取り戻し、冷静な判断能力を養って頂上にアタックするのだ。極限状態の中でも精神のバランス感覚の取り方が見事としか言いようがない。

一方、アジアの登山隊はベースキャンプにいても修行のようなところがある。我慢することが当たり前で精神や肉体を休める余裕がない。常に精神がオンの状態なのだ。その結果、追いつめられると冷静な判断能力を失ってしまう。

私はヨーロッパ隊に見習って、ベースキャンプではリラックスできる環境をつくることにしている。危険な場所から戻ってきても、テントに入れば極度の緊張状態から精神が解放されるのだ。当然食事にも気を使う。

肉体や精神が満たされると、人間は心の余裕が生まれる。視野が広くなり、冷静な判断を下せるようになる。そこから次の活動のヒントを思いつくことも多い。心の余裕は視野を広げるためのきっかけでもあるのだ。これは日常生活や仕事のほかに、こういった環境活動でも有効だと思う。


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<お知らせ>
野口健さんの新刊が発売されました。
新書『富士山を汚すのは誰か―清掃登山と環境問題』(角川書店)
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   by mottainai-lab | 2008-09-04 11:10 | 野口健 | Comments(1)   

モッタイナイトークvol.3/トーク:KIKI&箭内道彦

※4月30日に行われた『風とロックBAR~MOTTAINAI NIGHT第一夜~』での、箭内道彦さんとKIKIさんの対談トークから。以下、箭内道彦=(箭)KIKI=(K)で表記。

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<以下、本文>

箭:それでは、KIKIさんの身近にある「もったいない」。

K:建築ですね。この場所も「もったいない」ですよね。

箭:そうですよ。あそこの壁の絵とかヒドいもんじゃないですか。

K:あれは箭内さんが描いたんですか?

箭:違いますよ(笑)。ここは閉店したお店の内装をそのまま使っているんです。次のお店が入るまで1カ月開いていて、それを「もったいない」と思ったパルコの人が「ここでバーとかやりませんか」と言ってきた。それがタダならいいんですけど、タダじゃないんですよ。

(場内笑)。

箭:家賃取りやがってパルコみたいな。

K:パルコにとっては「もったいない」と思ったんじゃないですか。

箭:そう。パルコの「もったいない」をお手伝いしたというか。

K:例えば、お金や労力が発生しても、この場と時間があるのはいいことですよね。

箭:そう。なんかいいことしたような気になりますよね。タダだし。でも、そういうことが本当に面白い。そうそう、さっきも話してたんですけど、きのう斉藤和義さんがゲストだったんです。それで俺ともう一人と夜中まで歌を歌ってて。数人ぐらいしかお客さんが残ってなかったんだけど「斉藤和義のファン手を上げて」と言ったら、3人ぐらいしかいなかった。ほかの人にとって斉藤和義のことは全然興味がない。そのもったいなさは面白いなと思って。

K:すごい贅沢なことですよね。

箭:贅沢、贅沢。

K:「もったいない」か…。

箭:あとはKIKIさんの活動と言えば、NHK教育テレビの「地球データマップ」。これはどういう番組ですか?

K:これは地球上の環境問題と社会問題をまとめたもので、中高生向けの教育番組。けっこう内容が濃くて大人にも見てもらいたいなと思います。

箭:日曜日の夜中?

K:そう、今年の春から、日曜日の午前0時15分からやっています。私はナビゲーターをしているんですけど、番組を続けているうちにいろいろ知るようになってそこから変わってきましたね。この番組は深刻に作っていて、問題を解決する糸口は提示しないんです。見た人たちが、自分だったら何ができるかを考えてほしいと思って。

箭:ふーん。

K:解決策が出てこないんで、撮影の最中はすごく暗くなってしまうんです。

箭:そうなんだ。

K:いろんな問題が自分の身近で起こっている、ということを知って驚きましたね。

箭:地球データーマップね…。

K:そうなんです。お子さんがいらっしゃる方とか、ぜひ見てほしいです。あとこの番組は大人にも見てほしいです。


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この続きはまた次回・・・。
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   by mottainai-lab | 2008-09-01 12:11 | KIKI | Comments(0)   

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