ネタの合間にギターを弾くBAHOライブ/文:char

2月からBAHOツアー2008が始まり、それから1ヶ月と少しの間、ギター片手に全国津々浦々を回ってきた。

このBAHOでは、全国各地の会館等が独自にイベントを企画する、いわゆる「会館自主事業」というやつでお呼びがかかることが多い。

今どきは日本全国どこへ行っても、新幹線の停車駅があるような街の近郊には、必ずと言っていいほど最新設備の立派な会館がこさえられている。
そういうところの年間スケジュールを見ると、大体がクラシックとか軽音楽、コーラスなんかのコンサートで、ロックバンドなんてまずあり得ないだろうって感じなんだけど、そういう意味ではBAHOはしゃべりあり、ネタあり、合間に演奏ありという、いわゆる「演芸」だからね。
それで会館の方でも「いっちょやってみっか」ということになるんじゃないかな。きっと。

俺がまだ人のバックで演奏していた三十数年前は、ツアーで地方に行くと女子高生はロングスカートのセーラー服にお下げ髪、男子は丸刈り頭、ほっぺたは真っ赤っかってのが当たり前の時代だったから、いざライブが始まっても客席は鳩に豆鉄砲みたいな顔していてね。
どうしてなかなかロックが日本で売れないのか、そのとき直観した気がしたよ。

今では東京と地方の格差は無くなってきているけれども、お客さんの反応っていうのは様々で、ライブが始まってみないと本当に分からない。
ある時、畑の真ん中にぽつんと建っているような会館でライブをやって、いきなりお客さんを驚かしちゃいけないから様子を見ながら、なんて思っていたら、もう音が聞こえた瞬間に拳を突き上げてこれモンで飛び跳ねちゃってね。
どうしよう?これ?って、バンドと顔を見合わせた。
ちょっと待ってよ、俺たちを置いていくなよ、って。
そうかと思えば、ときには正反対の場合もあるしね。

そういえば昔、Creedence Clearwater Revivalっていうバンドが来日したときに武道館へ見に行ったことがある。
ところが日本人ってPoliteな民族だから、向こうが一生懸命やればやるほどお行儀よく拍手で応えちゃうんだ。
いつもはビールとかバーボン片手に酔っぱらって彼女といちゃいちゃしながら、イエーイ!って盛り上がってるような奴らを相手にしているバンドだから、客席の反応を見て「自分たちは受けてない」と思ったんだろうね。
拍手喝采の中、アンコールもやらずに帰っちゃったんだよ。
そうしたら客がみんな怒っちゃって、窓を割る、火を放つ、機動隊が出るの大騒ぎ。そのエネルギーを最初から出しておけばいいのにね。
演奏は最高だったんだけど、ステージと客席の気持ちがすれ違っちゃう。そういうのを目の当たりにして、アウェーでやるのって難しいもんだなと学んだ気がしたね。

俺はライブっていうのは宴会と一緒だと思っているんだ。
最初は緊張してぎくしゃくしていても、最後にはもう誰も彼もなく打ち解けていくところが楽しい。そうじゃない?
だから例えばフェスティバルで持ち時間30分とか決められていると、こっちの作戦の立て方も変わってくる。
お客さんの雰囲気とか、出番が昼か夜かとか、いろんなことを考えるしね。
そういうステージと客席の駆け引きは、三十何年やってきてもまったく変わりがない。相変わらず緊張感は高いし、また楽しみなところでもあるんだ。

でも、石田長生という関西人と十数年BAHOをやってきて、鍛えられたなあと感じることがある。
俺はMCでもあまりしゃべる方じゃなかったし、オマエらこのサウンドを聴け、みたいな感じだったんだけど、石やんは当たり前のように客席とボケツッコミしてる。
お客さんが「石や~ん、石や~ん」ってしつこく呼んでいたら、「誰が漬物屋の大将やねん」って返して。
俺はそういうことに慣れてないから、そのときは「こいつ何言ってんだ」と思ったね。もうDNAに演芸が刻み込まれているんじゃないかと思った。

関西のお客さんっていうのは、ステージの上の俺にどんどん話しかけてくるし、ライブが終わるとステージに上がってきて「この服かっこいいやん。どこで買うてん。」とか訊いてくる。
最初の頃は面食らって「演奏の話じゃないのかよ。」とか思ってたんだけど、だんだん慣れて「かっこいいやろ?既製品ちゃうでえ。」なんて受け答えができるようになってきた。
だから石やんとBAHOをやるようになって、コール&レスポンスとか会場の雰囲気を読むのが得意になっちゃったね。残念ながら。

ただ、未だに苦手なことがあって、それはギターを持たずに人前に立つこと。
以前もギターの弦が切れたときに、スタッフが演奏中にそれを持ってどこかへ行っちゃったことがあって、しばらくの間ギターなしでマイクの前に立ちつくすしかなかった。もうどうしていいか分からなかったな。
あるべきものがあるべきところに無くて、裸で人前に出された気分だった。ギターじゃなくてもいいから、その辺にいる犬でも何でも抱きかかえたかったよ。
結婚式の乾杯のあいさつでさえも、やっと最近できるようになってきたくらいで、それも長い時間は無理。とんでもない。
もうそれだけギター持っているのが当たり前だし、マイク一本でスポットライト浴びるなんて想像しただけでも恥ずかしいよ。本当に考えられない。

でももし、見たいっていうリクエストがたくさん集まったら、やってみてもいいかな。

Charがギターを弾かないライブ。

え?お呼びでない?
そらまた失礼しました。
テケテンテンテン・・・
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   by mottainai-lab | 2008-03-28 14:56 | char | Comments(25)   

安吾的な生き方/文:野口健

先月の話ですが、坂口安吾賞を受賞させていただきました。

これは文学賞ではなく、
「世俗の権威にとらわれず本質を提示し、
反骨と飽くなき挑戦者魂の安吾精神を発揮する現代の安吾に光を当てたい」
と安吾賞の宣言書に書いてあるように、
安吾的な生き方をした人に送られる生き様賞なのです。

僕自身そういった安吾的な生き方をしてきたかどうかは判断できません。

しかし、エベレストの清掃登山やシェルパ基金の立ち上げなどは、
始めた当初は山岳関係者からの抵抗が大きかった。

活動を続けるモチベーションに怒りや反骨精神があったのかもしれない。
その活動を評価してくれたことは私にとって非常にありがたいことです。

私に安吾賞はもったいないと思うところもあるのだが、
賞に恥じることのないようにこれからも目標に向かって
挑み続けたいと思います。
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   by mottainai-lab | 2008-03-24 01:08 | 野口健 | Comments(0)   

ふろしきをドレスアップ(パリ編)/文:山田悦子

さぁ!パリを楽しみましょう!

ホテルに到着。
フォーブルサントノーレにある小さなホテルは、
古いけれど足場もよく
部屋の雰囲気もここちよく落ち着きました。

早速、荷物を整理して……
ふろしきも引き出しに並べてみました。

さー今日はどれを使おうかな……。

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この日は、ちょっとふろしきもドレスアップしてみました。
ふろしきバッグに、オプションを+α。
どうでしょう?
パリの街にもあいそうかな?

では行ってきます!

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   by mottainai-lab | 2008-03-20 22:56 | 山田悦子 | Comments(2)   

自分の体のことも考える/文:野口健

先日、人間ドックに行ってきました。最近のハードなスケジュールに加え、エベレストへの過酷な登頂などが重なったおかげで、体のいたるところに疲労が蓄積。体のダルさがなかなか抜けず、頭が重くて仕方がなかったこともありました。以前取材を受けた掲載誌の写真を見て、生気がまったくなく、老け込んだ感じもあり、これは自分でもショックだった。

数年前にある人の紹介で伊東市にあるヒポクラティックスサナトリウムという断食を行う保養所に入りました。ここは東洋医学を用いた独自の食事療法で体の調子を整えてくれるのです(断食療法の詳細は僕のBlogで)。ヒマラヤから帰ってきて最近また行ってきました。

体の調子がだんだんよくなると、気力も新たに充実してくるような気がします。地球には海や大気があるように、人間には60兆もの細胞があり、そこに栄養を運ぶ血液が流れている。血液の汚れや食べ過ぎによる肥満などは、現在の大量消費社会によるゴミ問題とどこかリンクしているように思います。

健康であれば気力も充実し、生活自体がよりポジティブになる。体も1つの地球といっていいかもしれません。
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   by mottainai-lab | 2008-03-18 23:12 | 野口健 | Comments(0)   

機内でのふろしき活用法と空港で感じた「もったいない」(パリ編)/文:山田悦子

いよいよパリに向けて飛び立ちました。
4年ぶりのパリはどんな風に変り、どんな風に変っていないのか……。
今回はどんなパリの魅力と出会えるのかワクワクドキドキです。

さて、飛行機大好きの私ですが、
やっぱり、何度乗っても狭いですね。
男性は大変だと思います。
そんな狭い機内でのふろしき活用法をご紹介しましょう。

荷物の収納や出し入れがしにくい機内では
けっこう重宝しますよ。
写真のようにふろしきをバッグの状態にして
くくりつけてしまうのです。

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特に冬は、コートやダウンで
頭上の収納ボックスもはちきれそう!
かと言って、座席の下において取り出しにくいのも不便ですよね。
どうですか? 即席、収納バッグ!
どこにでもくくったり、引っ掛けたりできる、
取り付けも外すのも簡単なのがいいところなのです。

搭乗前の免税で買ったお土産や食べ物だってOK。
今度の旅行や、出張には一枚持ってお出かけ下さい!

シャルル・ド・ゴール空港について最初に感じた「もったいない」は
空港におけるデザイン。
建築物、POPサイン、カーペットの色、階段の手すり、ドアのノブ……
気がつくとそれぞれにデザインがちょっと凝ってる。
バランスもいい。おもしろいんですよね。
同じ、工業製品。
日本は……なぜか遊び心がないような……。
性能、耐久年数、生産効率などはもちろんいいのかもしれませんが、
成田から飛び、シャルル・ド・ゴールについた私は、
同じ空港にすら違いを感じました。

デザイン、そこには
人を心地よくするチカラがあると思うのです。
日本人はもともと美意識も高く、技も持っていたと思うのですが、
効率、スピード、生産性……が優先された現在、
日本人の美意識は置き去りになってしまったのでしょうか。
もったいない……。

同じものを作るなら、
美しいもの、楽しいもの、こころをあたたかくする視点や
気遣いを大切にしたいものです。
単にきれいなだけ、抗菌、衛生的なもの優先の冷たいデザインではなく
味のある、遊び心のある、温かみのあるデザイン……。
豊かになった日本に、今もとめられているものかも知れませんね。

がんばろう日本!

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   by mottainai-lab | 2008-03-14 01:01 | 山田悦子 | Comments(0)   

Episode:7 「マサイマラの危機」/文:寄藤文平

更新が滞ってはや1年。
ケニアに行ったのは1年半前。
マサイマラのことを書こうと思っていたら
ケニアで暴動が起きてしまった。

正確には、大統領選挙の結果を巡り
ナイロビとスキムという都市で発生した暴動で、
マサイマラの人々の感覚としては
遠くの国の出来事に近いそうです。

詳しくは、滝田明日香さんという
ナイロビで家畜獣医をされている方の
HPをご覧下さい。

獣の女医 in AFRICA

このレポートの中で、
ナクルやナイバシャのことが出てきます。
暴動との関係性はわかりませんが、
ナクルやナイバシャはキクユ族の土地で、
キクユ族がルオー族を殺したこと、
基幹の切り花産業と観光業が
立ち行かなくなって90%近くのビジネスが
無くなったと書いてあります。

マサイマラ国立保護区は
地元のNGO「マラコンサーバンシー」が
保護区の入園料でレンジャーを雇って
密猟者から動物を守ってきましたが、
観光客が激減してレンジャーの給料が払えない。
そんな事態についても詳しく載っています。

滝田さんがマラコンサーバンシー支援のために
日本での募金窓口を開設しているので
募金することにしました。

郵便振替口座
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号:00100-0-667889

毎日新聞にも記事が出ています。

僕のマサイマラリポートはまたあらためて。
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   by mottainai-lab | 2008-03-12 00:33 | 寄藤文平 | Comments(0)   

一緒のプラネットを感じないのはMOTTAINAI/文:ペオ・エクベリ

先進国と発展途上国:一緒に何ができる?

前回は、アフリカの国ザンビアの村に住んでいる仲間BillyさんとOscarさんを日本に招待し、東京で一緒に講演した話を書きました。私と聡子(妻)がBillyさんが住んでいる村での女性7人と一緒に大人の学び場「One Planet Cafe」を立ち上げました現地の環境と健康の問題を解決するための場所です。

先日ハッピーなニュースが届いた! One Planet Cafeの場所はPlanet (地球) をイメージし、壁を青色に塗りました。しかも入口にはわら屋根ができました!!ザンビアではこのわら屋根の伝統が失われつつある(トタン屋根に変わりつつある)ため、これは私たちからの提案でした。

BillyさんとOscarさん、OnePlanetCafeは前回のコラムを参照

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South Luangwa国立公園の近くにある村の中のOne Planet Cafeザンビアのメンバーです

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One Planet CafeザンビアでのBlue House。入口には私たちがお願いした伝統の「ワラ屋根」があります

チャレンジもあります。

●チャレンジ1:アフリカでのインターネット
2台の中古パソコンを日本から持っていき、インターネットカフェができるようにします。

しかし2つの問題がある
1.e廃棄物(パソコンが使い終わったら電化製品のゴミになる)。
e廃棄物にならないよう、パソコンを使い終わったら、ザンビアのリサイクル会社へ送ります。

2.インターネットの接続費用は1万円/月のため、インターネットはまだ始めることができない(この地域では、よい仕事でも月給は約2万円)

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日本から持ってきた中古パソコンでBillyさんにパソコンの操作方法を教える聡子

●チャレンジ2:初めてのカメラ
しかし、もう1つのチャレンジもあります。
カメラメーカーのカシオからカメラをOne Planet Cafeの女性たちに渡しました。
カメラを初めて使う彼女たちと村の人たちは大盛り上がりでした。
これから女性たちは自分の視点から見た日常生活の写真を撮ります。そして日本初(?)として
「アフリカ人の目からみたアフリカ」についてのコラムを日本のために書き始めます。

この地域での野生動物を見に行く(サファリ)旅行者へのポストカード・サービ
スや村での結婚式の写真サービスもこれから始まる予定です。

皆さんもOne Planet Cafeのためのアイデアがありましたらぜひ!
One Planet Cafeはどんなことになるでしょう?これからが楽しみです!!

皆さん、One Planet Cafeザンビアのため何かアイデアがあれば聞かせてください!
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   by mottainai-lab | 2008-03-10 23:46 | ペオ エクベリ | Comments(1)   

ワイフから教わったこと/文:ルー大柴

ワイフと結婚して今年で27年になるが、ヤングの時はプアで苦労をかけた。そんなワイフからラーンした事がある。それはリトルビット高い物であっても、気に入ればそれをバイして一生大切に使うということだ。

40歳を過ぎ、やっと人並みに生活が出来るようになった頃、ワイフが結婚した時に持ってきたテーブルがブロークンしてしまい、新しいテーブルを探していた。

ワイフ曰く、「少し高くても一生モノのテーブルが欲しい」とのこと。息子がまだ小さく手がかかる時で、テーブルなんか安いテーブルで良いのではと私は思っていたが、ワイフは違っていたのだ。要するに安物バイの銭ルーズ(安物買いの銭失い)はノーグッドだと言うのである。

そして買ったのが今でも決して壊れることのない、胡桃の一枚板で作ったテーブル。マイハウスで1番高い物である。

私もワイフもあと何年生きるかわからないが、このテーブルとは一生トゥギャザーして行くだろう。そして私たちがいなくなった後も、このテーブルが思い出と共に子供から孫へと受け継がれてゆくことができればベリーハッピーです。

兎に角、トレンドに流されず、飽きの来ない良い物を長く大切に使うことが生活の中でインポータントだとワイフから教わりました。
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   by mottainai-lab | 2008-03-03 00:25 | ルー大柴 | Comments(3)   

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