故郷レシピ(7)冷汁 /文:島本美由紀

みなさん、こんにちは。
料理研究家の島本美由紀です。

今年の夏は暑かった・・。

暑い日に、我が家で大活躍だった料理は、宮崎の名物「冷汁」。
数年前に初めて食べて「うまい!!」と、一口で完全にノックアウト。
一瞬にして私は、冷汁の虜になってしまいました。

調べてみると、「冷汁」には郷土料理としての統一されたレシピというものは存在しないし、統一された食べ方もないんだとか。
100件の家庭には100通りの作り方と食べ方があり、みんなが口をそろえて言うことは、「我が家の味が一番おいしい。」「冷汁とは、お袋の味だよ。」ですって。

みんなに愛されている郷土料理なのですね。

宮崎の方には、そんなお袋の味をぜひ引き継いでいってほしいです。


<冷や汁>
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【材料】4人分
あじの干物        2枚
きゅうり         1本
ミョウガ         2個
大葉           4枚
味噌           大さじ4
白胡麻          大さじ3
だし汁          4カップ
木綿豆腐         1/2丁
ご飯           4膳分

【作り方】
①あじの干物を焼き、焼いたら身をほぐして骨を取り除く。

②すり鉢に1枚分のあじの身・味噌・白胡麻を入れて、ペースト状になるまですり、
 すり鉢をひっくり返してガスにかけて弱火で表面に焦げ目がつくまで焼く。
 (オーブンで焼くか、バーナーで炙っても良い)

③きゅうりは小口切にし、ミョウガと大葉は角切りにする。

の焼いた味噌に、冷たく冷やしただし汁を注ぎ、
 の野菜と水気を良く切ってつぶした木綿豆腐を加えて混ぜる。

をご飯にかけていただく。
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   by mottainai-lab | 2007-09-28 15:56 | 島本美由紀 | Comments(2)   

故郷レシピ(6)五平餅 /文:島本美由紀

みなさん、こんにちは。料理研究家の島本美由紀です。
ドライブインや道の駅などでよく見かける「五平餅」。
全国的に広まっていますが、実は「五平餅」は、木曽・伊那地方、飛騨地方や三河地方などに伝わる郷土料理なのです。
今回は、この「五平餅」のお話をしたいと思います。

その形や味は地方ごとに特色がありますが、
五平餅とはご飯をつぶして味噌をつけて焼いたもの。
神前に供えた御幣(ごへい)の形をしているところからこの名がついたと言われています。
(「御幣餅」と表記して売っているところも)
また、五平さんという人が考案してこの名がついたという説もあるんだとか。

お米が庶民にとって貴重だった時代(江戸時代ごろ)、米祭礼や祝い事のときには欠かせない晴れの日の食べ物として捧げられ食べられていたそうです。
味噌には、お好みでごまやクルミなどを混ぜると風味もよく、素朴ながらも香ばしい五平餅ができあがります。
ぜひみなさんもレシピを参考にして作ってみてくださいね。

<五平餅>
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【材料】5本分
ごはん         2合分
赤味噌         100g
砂糖           100g
水            50cc
すりごま         5g

【作り方】
①赤味噌・砂糖・水・すりごまを鍋に入れて火にかけて、
 中火で練りぽってりとしてきたら火を止める。

②ごはんが炊き上がったら、熱いうちにすりこぎなどでつぶす。
 お米の粒がつぶれる程度までつぶして、5等分に分ける。

③つぶしたごはんを割り箸などの棒に、巻きつけるようにして形を整えながらつけて、
 ①の味噌を全面に塗り、魚焼グリルやトースターで表面をこんがりとするまで焼く。
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   by mottainai-lab | 2007-09-10 16:58 | 島本美由紀 | Comments(2)   

もったいなくて捨てられないもの /文:char

●もったいなくて捨てられないもの /文:char

俺の実家には両親がずっと住んでいたんだけど、
今では親父もお袋も他界してしまって誰も住む者がなく、
一年以上も物置代わりのようになっている。

建物は昔のままの古い作りだし、3階建ての1階部分は元々、医院だったところで、
当時の自分たちに都合のいいようにしか設計されてないから、
他人に賃貸しできるような家でもないんだ。
それで、親族みんなで共有して使えるようなスペースにしようと思って、
リフォームをすることにした。

それで家中の荷物を一旦よそへ移さなければならないんだけど、いざ整理を始めたら、
これまた親父もお袋も80年間の人生で溜め込んできたものすごい量のモノがあって、
ちょっと目まいがしたよ。

まず大量の服。もうそれを誰かが着ることはないと分かっているんだけど、
なんだかもったいない気がして、そのまま捨てられないんだよね。
小さな貴金属やアクセサリーは結構あちこちでもらってくれるんだけど、
服はサイズの合う合わないもあるから、なかなか引き取ってもらえない。
どこかへ寄付するにしても、意外と「現在、衣類はお断りしています。」っていうところが多い。それならばと、思い切って片端からゴミ袋に放り込んでいこうとしても、これがなかなか強い決断力のいる作業。
ネクタイひとつにも「これ親父がいつも着けてたなぁ」なんてしんみりと思い出して、
その場でタバコに火をつけて缶ビールをプシュッと開けちゃう。

それから、これも大量の本。
中には当時かなり高価だったであろう学術書のようなものや、
有名な作品の初版本なんかがあったりして、どうしても一冊一冊そういうところに
目がいってしまう。本当にきりがない。

そこで日記なんか出てこようものなら、もう大変。
焼酎のボトルと氷を持ってきて、どっかり座り込んで一晩中読みふけっちゃうね。

親父が趣味でカメラをやっていたもんだから、写真も半端なじゃない量がある。
ほとんどはお袋とあちこち飛び歩いた旅行の写真なんだけど、昔の人の習慣なのか、
写真の裏に日付とかちょっとしたコメントが書いてあったりして、
そこからその当時の状況が読み取れて面白い。
やめておけばいいのに、これもひとつひとつ気になって見入っちゃう。

それでも、葬式や結婚式なんかの親戚一同が集まったイベントもの以外は、
一度目を通したら捨ててしまおうと決心して作業を進めていくんだけど、
古い写真が片付いてくると、その下の層から今度は自分が生まれた頃の写真が
発掘されてくる。そうすると女房呼んできて、
「これ、この赤ちゃん、俺。これ昔飼ってた犬。」なんて始まっちゃう。
もう女房はあきれて「私、先帰るね」って言って出て行っちゃうけどね。

そんなことやってると、捨てられないモノがどんどん増えていって、
捨てられるモノの方が少なくなっちゃう。
でも、こういう作業は他人には手が出せないものだし、
身内でも俺にしかできないことだから、しょうがない。やるしかない。

一日も早くリフォーム工事を始められるように、
そんな自分にむち打って作業を遂行しようと思います。
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   by mottainai-lab | 2007-09-05 11:43 | char | Comments(11)   

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