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モッタイナイはクリエイティブ/文:char

日本には四季があるから、常夏の島みたいに一年中同じファッションではいられない。
季節に応じてファッションも変えていくわけだけど、そこで「どうせだったら四季それぞれにおしゃれして楽しもう」って考えるのは、人間の知恵だと思うんだな。
だからおしゃれの本質みたいな部分はやっぱり気候や用途に合わせた機能性だろうし、逆に機能を追求していくと自然とおしゃれになる。
ファッションに限らずデザインっていうのはそういうものだと思うよ。

過去を振り返れば機能性を無視したデザインが濫造された時代や、デザインよりもブランドネームが価値を持った時代もあったけど、現代はモッタイナイやエコロジーへの関心が高いから、見た目だけじゃなくてどれだけ無駄が少ないか、自然や環境に優しいか、ということがデザインの大きな目標になっているよね。

何年か前に、うちの奥さんに教えてもらったイタリアのブランドなんだけど、そこは一度作った生地や素材を、その服の流行が終わっても捨てずに取っておくんだな。
そして何年後かに、その生地を使って今度はバッグや靴なんかの小物を作るんだ。
そうすると、例えば3年前に買った服も最近は飽きちゃって着てないな、という人がそれを見つけて、この小物に合わせてまたあの服を着てみようかな、という気になる。

毎年々、一回売り出して終わりだと、作りすぎたものや売れ残ったものが無駄になっていくだけだけど、こうやって前とは違う形でリバイバルさせていくと、使う側の我々も手に入れたものは長く使おうという風に思うようになるよね。
さすがイタリア人。うまいこと考えるなあって思った。
それはきっと長い歴史をひとつのブランドとしてつないでいる強さだよね。

ただ、どの素材でももリバイバルやリサイクルに向いているわけではないと思うんだ。この生地でバッグは作れないとか、今の流行にこのデザインはあわないとかね。
でも、そういう条件とか制約がある中でいろいろ知恵を絞っていくと、思わぬ工夫や斬新なデザインが思いついたりするんだよ。
そうして新しいものが生み出されていく。

モッタイナイっていうと倹約、節約っていうイメージばかりだけど、いかにしてモノを無駄なくうまく使っていくかっていう、実はものすごくクリエイティブな発想や活動なんだと思う。
それが基本だし、それ以外の何物でもないと思うよ。
   by mottainai-lab | 2008-08-11 12:14 | char | Comments(8)
Commented by のりまきのりぴー at 2008-08-11 22:28 x
着るものやファッシヨン、消費ということに関して今私たちはほんとうにモッタイナイことばかりしているような気がするね。
日本はもともとこんなでは無かったはずなのに、、、
少しの知恵と手間、ものを大切にする心があれば別の手だてがあるはずと思う。

若い頃、まさにバブルの時代は去年の服なんてほとんど着なかった。40代半ばとなった今、自分のスタイルや好みがほぼ確立したら去年気に入って買ったものと、5年前に大好きだったものとはうまく組み合わせてまた活用できるってわかった。

それから、作りのしっかりしたものを作った人やその材料に敬意と感謝の気持ちを持って長く大切に使いたい。
もっと職人さんや物を作り出す土壌を大事にしないと、日本の今後は危機的にヤバイ状況だよ。
このブログを見ているみんなで、出来ることから何かしないといけないね。

と、また一番のりなので論点がずれてないといいですが。。
Commented by 金太郎 at 2008-08-12 00:52 x
アロハとTシャツとウエスタンシャツ。
ブーツカットのGパンに
ビーサンとコンバースとブーツ。
皮ジャン1枚とGジャン。
4半世紀変わらないファッションなんで
モッタイナイことしてません。
しいて言えばメタボ解消して
若いときの服着れたらと。
こちらも論点がずれてないといいですが。
Commented by ニャロメ at 2008-08-12 16:55 x
こんにちわ、Charさん !! (=^ェ^=)ノ

私は貧乏性で中々物を捨てられなくて、色んな物がたまっていっちゃう一方なのですが、服でしたら色んな着こなしを考えたり、他の物でしたら別の用途を考えたりするのが結構好きです。
私みたいに貧乏だと逆に創造力が豊かになちゃって、色んな物を工夫して使ったりとかで貧乏も結構楽しいです。(笑)
若い女の子達も流行ばっかり追わないで、今あるもので自分なりのお洒落をもっと工夫して楽しんでもいいんじゃないかな~って思います。
半年経ったらリサイクルショップや質屋の商品になっちゃうのはチョコッともったいないですね~。(汗)
エフェクターも今みたいに何でもある時代ではなかったので、機械工作がメチャクチャ上手て、電気にも詳しいい友人に、廃材を集めて来てフェンダーのVibra-tone見たいな装置を作ってもらった事がありました。
一度は貧乏を経験しましょう !! 創造力が身につきますから。(笑)

それではCharさん、また遊びに来ます。 (=^ェ^=)ノ~~~
Commented by 竹中美月 at 2008-08-12 23:54 x
無駄の無いイタリアのブランド、さすがCHAR様の奥様ですね(*'‐'*)
お洒落はあまりセンスないですが、いつもベーッシックなものばかり買っているので、新たに買いたすアイテムも、古いものと組み合わせができるように気をつけてはいますね〜(^0^)/
日本も、暑い時期に背広来てオフィスのエアコンの温度下げまくるようなひどい無駄はなくなりましたよねd(・∀・d)
ファッションの話ではないのですが、ヨーロッパはパッケージの簡略化や詰め替えの徹底など、エコロジーに対する考えはかなり進んでいますよね('▽')
Commented by みゆき at 2008-08-15 18:30 x
子供の頃、おばあちゃんは古い着物をほどいてはんてんを縫ってくれました。さらに余った生地で小物を入れる巾着を作ってました。物を大事に使って、違う物を生み出す事が普通だったのだと思います。
今は物が溢れていて使いまわさず、1つの用途で購入して使わなくなったらもうおしまいって事が多いような気がします。さらに流行も繰り返しているし、古い者が“レトロ”で持てはやされたり、その人の感覚ひとつで見え方が違ってきますよね。
ペットボトルなどのリサイクルも大事だけど、クリエイティブな発想で身近な物への興味もとても大事ですね。Charさんの記事より再確認出来ました(#^.^#)
Commented by ゆかりkun at 2008-08-19 00:28 x
 まだまだ暑いっすね~♪そんでも、風は青色夕陽はオレンジ、虫もカナカナからコロコロ・・晩夏って良いなぁ~

 いやいや、この時期の服屋さんと言えば・・そうです!2009年春夏もんの展示会&買い付け、数出しで、走りまくるは、頭蓋骨炸裂もんで電卓と格闘するはで、大変なん!やっぱね~エコとかクールビズとかオーガニックとか、増えてきてますね~。ま~エエ傾向なんやけど最大の欠点は、「地球には優しいけど!財布には優しないぞぉ!」です~!リサイクルで作った糸や布ってコストが高いので「しゃ~ない!」らしいんやけどね。
 展示会に行くたびに思うのは、その服の布を作った人・裁断した人・ミシンを踏んだ人・梱包した人・わっせわっせと運んでくれた人・値札とか商品タグを付けた人・・その人たちの最終ランナーとして、服を売る人がいるんやから、みんなの努力が買ってくれた人に伝わるように、しっかり吟味しよ~と思うんでしが・・汗水流したり上司に遅いと怒られたり、それでも一生懸命手を動かした人たちの心が伝われば、きっと大事に使ってくれるよ♪なぁ~んてね♪もったいないって、その物が自分の手元に来るまでを想像する力・・とちゃうかなぁ~♪

 
Commented by たぁ~さん at 2008-10-01 16:10 x
この前、街中でバブル時代風の服着てる
年配の方がいました。
いい感じでした~

チャーさんも昔からフレアージーンズはいて
ましたね!?
僕もあこがれて真似したけど大変でした!

20年前の事なので・・・
コンビニ・使い捨てカメラ・大量消費の時代
でリサイクルショップも少なく、まずフレアー
ジーンズなんてありませんでした!

やっとこさ、四天王寺さんの月1朝市で
見つけたものの、ラッパーばかりでフレアー
はありませんでしたね~

Commented by れいん at 2008-10-15 02:22 x
金木犀が風に乗り、甘い香りで秋を感じさせてくれる大好きな季節
になりました
Charさんや、皆さんのコメントを拝見し色々と昔を想い出しました
うちでは子供の頃寒くなると出してくれた、綿(わた)を入れた広袖のキモノのおふとん
女の子だからと、母の若い頃、刺繍のあるキモノで作ってくれた
冷たい空気が入らないように、肩に寄り添ってくれる母の愛あふれるおふとんでした

着る物だけでなく、生活の中でも衣替えや、季節のしつらえがありました
夏は、蚊帳、瀬戸や竹の枕、冬の湯たんぽ、おふとん・・

今のようなベッドにすぐもぐりこむのではなく、お部屋を掃き、お布団を出し、ピンと糊の利かせたシーツを敷いて、寝るための準備をしながら、心も眠る準備が整っていく・・・・・

今はお金を出せば、手に入らないものは無くなりましたが、
心に残る物は、相手を想って作った物だったり、時間を掛けて作った物や事が大切と思えるようになりました
大切な自分の時間を使って貰えるなんて、なんとありがたいことか

それに気づかせてくれた、Charさんや、皆さんに感謝
  
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