ようやくナイバシャ湖のロッジに到着。
ニ:「これから、ボートサファリに行きますネ?」
文:「サファリは車でなくてもサファリなんですか?」
ニ:「・・・急がないと日が暮れますネ?」
・・・無視っスか。
紅葉を見るのを「紅葉狩り」と言ったりしますが、
ニャーモの言う「ボートサファリ」とは
どうやら、そういうニュアンスに近いようです。
要は、湖の上をボートで一周するってことらしい。
日暮れなので、湖面は重油のよう。
ナイバシャ湖には三日月の形をした中州があり
中州の上を、なんか白黒した動物が動いています。
ニ:「シマウマですネ? 英語ではゼブラですネ?」
・・・それぐらい知ってるっス。
夕暮れの落ち着いた色調の中で、シマウマだけ
浮き上がっていて、人工着色したみたい。
シマウマはケツがやたらと白くてプリプリしていて、
シマシマの動きが、なんだか艶かしい。
文:「シマウマって、なんかエロいね。」
という僕の感想は、
ニャーモにも妻にも見事に黙殺されました。
沈黙のなか、ボートは重油の湖を進むのでした。
(Episode:4へつづく)