スーパーやコンビニなどの小売店が設定するメーカーからの納品期限と店頭での販売期限は、製造日から賞味期限までの期間を概ね3等分して商慣習として設定されています(いわゆる3分の1ルール)。例えば、賞味期間が6ケ月の食品の場合、製造日から2ケ月以内でないと小売店に納品できず、メーカーに返品された食品の多くは捨てられてしまうため、食品ロス発生の一因と言われています。
この「MOTTAINAI」をなくそうと、昨年8月から半年間、35社が参加して飲料と菓子の納品期限を賞味期間の1/2に緩和する実証実験が行われました。この実験結果を使って、飲料と菓子(賞味期間180日以上)の納品期限をすべての小売店が1/2に緩和した場合の食品ロス削減量を推計したところ、約4万トンの効果が見込まれました。
この結果を受け、意識の高いスーパー、コンビニチェーンから率先して、順次、納品期限が緩和されています。フードチェーンでの食品ロスが削減できるこの取り組みが日本全体に広がっていくとよいですね。
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